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2.17.4.2 アクセス系イベントを編集する

アクセス系イベントのアドレス条件およびデータ条件を編集することができます。

なお,アドレスおよびパス・カウントの編集方法については,「(1) アドレスの編集および(2) パス・カウントの編集」を参照してください。

アクセス系イベントは,イベント パネル上で次の操作により表示されるアクセスイベント詳細設定 ダイアログにて編集します。

トレース

編集したいトレース内のアクセス系イベントにキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの「条件の編集...」を選択

ポイント・トレース

編集したいポイント・トレース内のアクセス系イベントにキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの「条件の編集...」を選択

組み合わせブレーク
【E1】【E20】【EZ Emulator】

編集したい組み合わせブレーク内のアクセス系イベントにキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの「条件の編集...」を選択

タイマ計測

編集したいタイマ計測内のアクセス系イベントにキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの「条件の編集...」を選択

(1)

アドレス条件の編集

[アドレス条件]カテゴリの[比較条件]プロパティにおいて比較条件をドロップダウン・リストより指定してください。

指定した比較条件により,[アドレス]カテゴリ内の[アドレス]プロパティに表示されたアドレス値と組み合わせて次のようにアドレス条件が設定できます。

-

[指定無し]を指定した場合
アドレス値を条件とします。アドレス値に対するアクセスが発生した場合に,条件成立となります。

-

[アドレス範囲]を指定した場合【E1】【E20】【EZ Emulator】
アドレス値を開始アドレスとします。[アドレス条件]カテゴリ内に追加される[終了アドレス]プロパティにおいて,終了アドレス値を入力してください。設定した開始/終了アドレスの範囲内に対してアクセスが発生した場合に,条件成立となります。
また,同じく追加される[範囲条件]プロパティにおいて,アドレス範囲外にも設定できます。

注意 1.

【RX100, RX200シリーズ】
アドレス範囲による比較条件は未サポートです。

注意 2.

【RX600, RX700シリーズ】
設定可能なアドレス範囲による比較条件は,1点のみです。

注意 3.

【シミュレータ】
アドレス条件は指定できません。

-

[マスク付き比較]を指定した場合【E1】【E20】【EZ Emulator】
アドレス値に対するマスク値を設定できます。[アドレス条件]カテゴリ内に追加される[マスク値]プロパティにおいて,16進数のアドレスマスク値を入力してください。マスク付きアドレスと一致したアドレスに対してアクセスが発生した場合,条件成立となります。
また,同じく追加される[比較]プロパティにおいて,アドレス比較条件を不一致にも設定できます。

注意

マスクは,条件となるアドレス値に対してビット単位でマスク値“ 0 ”をDon’t Careとします。
例) 0x1000~0x1FFFのアドレス条件を設定する場合
アドレス値:0x1000
マスク値:0xF000

(2)

データ条件の編集

-

[アクセス種別]

アクセス種別として次の項目から指定します。

リード

リードアクセスが発生した場合に,条件成立となります。

ライト

ライトアクセスが発生した場合に,条件成立となります。

リード/ライト

リードまたはライトアクセスが発生した場合に,条件成立となります。

-

[アクセスサイズ]

アクセスサイズとして次の項目から指定します。

指定無し

全てのアクセスサイズに対して

アクセスが発生した場合に,条件成立となります。

バイト

バイトサイズのアクセスが発生した場合に,条件成立となります。

ワード

ワードサイズのアクセスが発生した場合に,条件成立となります。

ロングワード

ロングワードサイズのアクセスが発生した場合に,条件成立となります。

-

[比較条件]

データ比較条件を指定します。
デバッグ・ツールにより,比較条件は次のように異なります。

【E1】【E20】【EZ Emulator】

指定値一致(==)

データ比較条件が一致した場合に,条件成立となります。

指定値不一致(!=)

データ比較条件が不一致した場合に,条件成立となります。

【シミュレータ】

一致(==)

データが指定値と一致で条件成立となります。

不一致(!=)

データが指定値と不一致で条件成立となります。

符号反転

前回アクセス時のデータと今回アクセス時のデータで符号が反転した場合に条件成立となります。

差分

前回アクセス時のデータと今回アクセス時のデータの差分が指定値を超えた場合に条件成立となります。

指定値より大きい(>)

データが指定値より大で条件成立となります。

指定値より小さい(<)

データが指定値より小で条件成立となります。

指定値以上(>=)

データが指定値以上で条件成立となります。

指定値以下(<=)

データが指定値以下で条件成立となります。

範囲内(<=Value<=)

データが指定値の範囲内で条件成立となります。

([比較データ1] <= データ <=[比較データ2])

範囲外!(<=Value<=)

データが指定値の範囲外で条件成立となります。

(データ <[比較データ1] ||[比較データ2] < データ)

指定値無し

比較データを指定しません。

[符号反転],および[差分]は前回データを比較するため,リセット後,および条件成立1回目の判定は常に不成立となります。

備考

【シミュレータ】
このプロパティは,[アクセスサイズ]プロパティにおいて,[指定無し]を指定した場合は表示されません。

-

[比較データ]【E1】【E20】【EZ Emulator】

データ値を16進数で指定します。

-

[比較データ1]【シミュレータ】

データ値を16進数で指定します。
このプロパティは,[比較条件]プロパティにおいて,次の項目を指定した場合に表示されます。
[一致 (==)]/[不一致 (!=)]/[指定値より大きい (>)]/[指定値より小さい (<)]/[指定値以上 (>=)]/[指定値以下 (<=)]/[範囲内 (<=Value<=)]/[範囲外 !(<=Value<=)]

-

[比較データ2]【シミュレータ】

データ値を16進数で指定します。
このプロパティは,[比較条件]プロパティにおいて,[範囲内(<=Value<=)]/[範囲外!(<=Value<=)]を指定した場合のみ表示されます。

-

[データマスクを指定する]

比較データ値を入力した場合にプロパティが表示され,データ値に対するマスク値を指定するか否かを指定できます。[はい]を指定した場合,データマスクを指定できます。

備考

【シミュレータ】
このプロパティは,[比較条件]プロパティにおいて,次の項目を指定した場合に表示されます。
[一致 (==)]/[不一致 (!=)]/[指定値より大きい (>)]/[指定値より小さい (<)]/[指定値以上 (>=)]/[指定値以下 (<=)]/[範囲内 (<=Value<=)]/[範囲外 !(<=Value<=)]

-

[マスク値]

[データマスクを指定する]プロパティにおいて,[はい]を指定した場合にプロパティが表示されます。16進数のデータマスク値を入力して,マスク付きデータと比較条件が一致したデータアクセスが発生した場合,条件成立となります。

-

[差分]【シミュレータ】

比較データを16進数で指定します。
このプロパティは,[比較条件]プロパティにおいて,[差分]を指定した場合のみ表示されます。

-

[符号]【シミュレータ】

比較するデータに符号があるか否かを指定します。
このプロパティは,[比較条件]プロパティにおいて,次の項目を指定した場合に表示されます。
[差分]/[指定値より大きい (>)]/[指定値より小さい (<)]/[指定値以上 (>=)]/[指定値以下 (<=)]/[範囲内 (<=Value<=)]/[範囲外 !(<=Value<=)]

(3)

バス・マスタの編集【E1/E20【 RX71M, RX66x, RX65x, RX64M, RX66T, RX671, RX72T, RX72M, RX72Nグループ】】

-

[バス・マスタ]

バス・マスタとして次の項目から指定します。

CPU

指定したデータアクセスが,CPUからのアクセスにより発生した場合に,条件成立となります。

DMAC/DTC

指定したデータアクセスが,DMAC/DTCからのアクセスにより発生した場合に,条件成立となります。