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2.13.1.3 【EZ Emulator】の場合

設定は,プロパティ パネル[デバッグ・ツール設定]タブ上の[トレース]カテゴリ内で行います。

図 2.142

[トレース]カテゴリ【EZ Emulator】

(1)

[トレース機能の用途]

トレース機能のみ使用できます。

(2)

[トレース・メモリを使い切った後の動作]

収集したトレース・データでトレース・メモリがいっぱいになった際の動作を,次のドロップダウン・リストにより指定します。

トレース・メモリを上書きし実行を続ける

トレース・メモリがいっぱいになると,古いトレース・データに上書きを続けます(デフォルト)。

トレースを停止する

トレース・メモリがいっぱいになると,トレース・データの書き込みを停止します(プログラムの実行は停止しません)。

停止する

トレース・メモリがいっぱいになると,トレース・データの書き込みを停止すると同時にプログラムの実行を停止します。

(3)

[トレース・データ種別]

このプロパティは,収集するトレース・データの種別を次のドロップダウン・リストにより指定します。

分岐

プログラム実行中に発生した分岐処理の分岐元,分岐先アドレス情報をトレース・データとして収集します。

分岐+データアクセス注1

プログラム実行中に発生した分岐元,分岐先アドレス情報および成立したアクセス・イベントのデータ情報をトレース・データとして収集します。

データアクセス注2

プログラム実行中に成立したアクセス・イベントのデータ情報をトレース・データとして収集します。

注 1.

【RX100, RX200シリーズ】

[分岐+データアクセス]のトレース・データを収集することはできません。そのためドロップダウン・リストには表示されません。

注 2.

【RX100, RX200シリーズ】

[データアクセス]のトレース・データを収集するには,ポイント・トレースにてアドレス条件を設定する必要があります。ポイント・トレースの詳細については,「2.13.4 条件を満たしたときのみの実行履歴を収集する」を参照してください。

(4)

[タイム・スタンプ出力]

このプロパティは,収集するトレース・データにタイム・スタンプ情報を付加するか否かを指定します。タイム・スタンプを出力する場合,[はい]を指定してください。

注意 1.

【RX200シリーズ】
[トレース・データ種別]プロパティにおいて[分岐]を指定した場合は,タイム・スタンプを出力することができません。出力する場合は,[データアクセス]を指定してください。

注意 2.

【RX100シリーズ】
このプロパティの項目を[いいえ]から変更することはできず,タイム・スタンプを出力することができません。

(5)

[トレース・クロック・カウント・ソース[MHz]]

タイム・スタンプのカウント・ソースを0.0001 - 999.999の間で入力してください。

なお,プロパティが空欄の場合,[接続用設定]タブ[クロック]カテゴリ内の[動作周波数[MHz]]プロパティの設定値がカウント・ソースとして代用されます。