2.4.13
PM+のプロジェクトをCS+のプロジェクトに変換する
PM+のプロジェクトは,CS+の[プロジェクト]メニュー→[プロジェクトを開く...]でワークスペース・ファイル(*.prw),またはプロジェクト・ファイル(*.prj)を選択することにより,CS+のプロジェクトに変換することができます。
(1) | PM+のワークスペース・ファイル(*.prw)から開く場合 |
PM+のワークスペース・ファイルを選択すると,プロジェクト変換設定 ダイアログがオープンします。
[プロジェクト]エリアに変換先プロジェクトの構成がツリー表示されますので,変換設定を行うプロジェクトを選択します。
プロジェクト名を選択すると,右側のエリアに変換先プロジェクトの設定項目が表示されます。
図 2.39 | プロジェクト変換設定 ダイアログ(メイン・プロジェクトを選択した場合) |
図 2.40 | プロジェクト変換設定 ダイアログ(サブプロジェクトを選択した場合) |
変換先プロジェクトで使用するマイクロコントローラ,およびプロジェクトの種類,名前,作成場所を設定した後,[OK]ボタンをクリックします。
備考 1. | メイン・プロジェクトを選択した場合,[変換先マイクロコントローラ]エリア,および[変更先プロジェクト]エリアの[プロジェクトの種類]は無効となります。 |
備考 2. | [変換直後のプロジェクト構成ファイルをまとめてバックアップする]をチェックすると,変換直後のプロジェクトのソース・ファイル,およびプロジェクト一式をパックして保存することができます。
ただし,メイン・プロジェクトを選択した場合,本項目は無効となります。
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PM+のプロジェクトがCS+のプロジェクトに変換されます。
なお,PM+のプロジェクトは,以下の規則でCS+のプロジェクトに変換されます。
- | PM+のプロジェクト・グループは,プロジェクト・グループと同名のプロジェクトに分割されます。変換後のプロジェクト・ファイル名は,“プロジェクト・グループ名.mtpj”となります。 |
- | PM+のプロジェクトは,元のプロジェクトと同名のサブプロジェクトに変換されます。変換後のサブプロジェクト・ファイル名は,“プロジェクト名.mtsp”となります。 |
- | 変換後のプロジェクトにおいて,プロジェクト・ツリーの先頭に表示されるサブプロジェクトがアクティブ・プロジェクトとなります。 |
- | 変換後のプロジェクトにおいて,PM+のリンク順は保持されません。 |
備考 1. | 変換後,CS+はPM+のアクティブ・プロジェクトを含むプロジェクト・グループを変換したプロジェクトを開きます。それ以外のプロジェクトは,最近使ったプロジェクトに登録されます。ただし,登録数が4つを越えた分は登録されません。 |
備考 2. | 変換後のプロジェクトの設定は,PM+のプロジェクト・グループの中で,ワークスペース・ファイルの一番はじめに記載されているプロジェクトの設定と同じになります。なお,ファイルは登録されていない状態となります。 |
備考 3. | 変換後の各プロジェクトを1つのプロジェクトにまとめたい場合は,1つのプロジェクトにサブプロジェクトとして別のプロジェクトを追加してください。 |
備考 4. | ビルド・ツールが指定されてないプロジェクトを含むワーク・スペースを読み込んだ場合,マイクロコントローラに応じたビルド・ツールが設定されます。 |
注意 1. | CS+で読み込めるプロジェクトは,PM+で読み込めてビルドが通る状態のプロジェクトのみです。 |
注意 2. | 同一フォルダに,同じファイル名(拡張子を除いたファイル名)のプロジェクト・ファイルとサブプロジェクト・ファイルが存在している場合,プロジェクト・ファイルが正しく保存されません。
メイン・プロジェクト,またはサブプロジェクトのどちらかに対して,プロジェクト・ツリー上で名前を変更してください。
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注意 3. | PM+のワークスペースにプロジェクトが1つしか存在しない場合,そのプロジェクトはメイン・プロジェクトに変換されます。 |
(2) | PM+のプロジェクト・ファイル(*.prj)から開く場合 |
PM+のプロジェクト・ファイルを選択すると,プロジェクト変換設定 ダイアログがオープンします。
[プロジェクト]エリアに変換先プロジェクトの構成がツリー表示されますので,変換設定を行うプロジェクトを選択します。
プロジェクト名を選択すると,右側のエリアに変換先プロジェクトの設定項目が表示されます。
図 2.43 | プロジェクト変換設定 ダイアログ(プロジェクトを選択した場合) |
変換先プロジェクトで使用するマイクロコントローラ,およびプロジェクトの種類,名前,作成場所を設定した後,[OK]ボタンをクリックします。
備考 1. | [変換直後のプロジェクト構成ファイルをまとめてバックアップする]をチェックすると,変換直後のプロジェクトのソース・ファイル,およびプロジェクト一式をパックして保存することができます。 |
PM+のプロジェクトがCS+のプロジェクトに変換されます。
なお,PM+のプロジェクトは,以下の規則でCS+のプロジェクトに変換されます。
- | PM+のプロジェクトは,元のプロジェクトと同名のプロジェクトに変換されます。変換後のプロジェクト・ファイル名は,“プロジェクト名.mtpj”となります。 |
備考 | ビルド・ツールが指定されてないプロジェクトを読み込んだ場合,マイクロコントローラに応じたビルド・ツールが設定されます。 |
注意 | CS+で読み込めるプロジェクトは,PM+で読み込めてビルドが通る状態のプロジェクトのみです。 |
備考 1. | 変換対象は,PM+のプロジェクト・ファイルのファイル構成情報,ビルド・モード,ビルド・オプションの情報です。
ただし,ビルド・ツールが異なる場合には,ビルド・モード,ビルド・オプションは変換対象にはなりません。
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備考 2. | PM+のプロジェクトの対象ビルド・ツールのバージョン以降から,変換後のビルド・ツールのバージョンまでの間にビルド・オプションが追加されていた場合,追加されたオプションは変換後のビルド・ツールのデフォルト値となります。 |
備考 3. | 変換後のプロジェクト・ファイルは,PM+のプロジェクト・ファイルが置かれていたフォルダに作成されます。すでに同名のプロジェクト・ファイルが存在する場合は,ファイル名に“_数字_”(数字:1,2,…)が付加されます。 |
備考 4. | 変換後のビルド・モードは,PM+のプロジェクトのビルド・モードと同名となります。
ただし,CS+におけるフォルダ名として使用できない文字(\,/,:,*,?,",<,>,|)が含まれている場合は,“_”に置き換えます。
また,同名のビルド・モードが変換後のプロジェクトに用意される場合は,ビルド・モード名に“_数字_”(数字:1,2,…)が付加されます。
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備考 5. | ファイルの構成のみ変換し,ビルド・オプションは変換しません。 |
備考 6. | PM+のプロジェクトをCS+のプロジェクトに変換した結果は,プロジェクト変換情報としてファイルに出力されます。 |
- | プロジェクト変換情報ファイル名は,“プロジェクト変換情報_プロジェクト名.txt”となります。 |
- | プロジェクト変換情報ファイルは,変換後の各プロジェクト(サブプロジェクト)ごとに出力されます。 |
- | プロジェクト変換情報ファイルの出力先は,各プロジェクト(サブプロジェクト)のプロジェクト・フォルダです。 |
- | 出力されたプロジェクト変換情報ファイルは,プロジェクト・ツリー パネルにおいて,各プロジェクト(サブプロジェクト)のファイル・ノードにも表示されます。 |
プロジェクト変換情報ファイルの出力例を以下に示します。
(1)プロジェクト変換日時
(2)<IDEバージョン>
CS+ IDE: バージョン [日付]
(3)<コンパイラ・パッケージ・バージョン>
PM+プロジェクトのコンパイラ・パッケージ: バージョン -> CS+プロジェクトのコンパイラ・パッケージ: バージョン
(4)<利用しないオプション(ビルド・モード名)>
ツール名(CS+のビルド・ツールのプロパティのタブ)
オプション
:
(5)<変更したオプション(ビルド・モード名)>
ツール名(CS+のビルド・ツールのプロパティのタブ)
PM+プロジェクトのオプション -> CS+プロジェクトのオプション
:
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プロジェクト変換日時
PM+のプロジェクトをCS+のプロジェクトに変換した日時を,“YYYY年MM月DD日 hh:mm:ss”の形式で出力します。
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IDEバージョンと日付
CS+のIDEバージョンと日付を出力します。
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コンパイラ・パッケージ・バージョン
PM+プロジェクトで使用しているコンパイラ・パッケージとそのバージョン,およびCS+プロジェクトで使用しているコンパイラ・パッケージとそのバージョンを出力します。
なお,CS+プロジェクトのコンパイラ・パッケージのバージョンは,CS+環境にインストールしているパッケージのうち,最新バージョンとなります。
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利用しないオプション(ビルド・モード名)
PM+プロジェクトで設定していたが,CS+プロジェクトでは利用しないオプション(コンパイラ・パッケージのバージョンアップに伴い削除されたオプション,およびPM+自身のオプション)が存在する場合,その情報をビルド・モードごとに以下の形式で出力します。
ツール名(CS+のビルド・ツールのプロパティのタブ名)
オプション
:
- | ビルド・モードは,“Debug Build”,“Release Build”,ユーザ作成ビルド・モードの順に出力されます(“Debug Build”,“Release Build”は,PM+がデフォルトで用意しているビルド・モードで,これらはデバッグ情報を出力するオプションの有無の点で異なります)。 |
- | ツール名に該当するCS+のビルド・ツールのプロパティのタブ名が存在しない場合は,“その他のオプション”を出力します。 |
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変更したオプション(ビルド・モード名)
PM+プロジェクトで設定していたオプションで,CS+プロジェクトで利用するために変更したオプション(パラメータの指定可能範囲が変更されたオプション,コンパイラ・パッケージのバージョンアップに伴い変更されたオプション)が存在する場合,ビルド・モードごとに以下の形式で出力します。
ツール名(CS+のビルド・ツールのプロパティのタブ名)
PM+プロジェクトのオプション -> CS+プロジェクトのオプション
:
- | ビルド・モードは,“Debug Build”,“Release Build”,ユーザ作成ビルド・モードの順に出力されます(“Debug Build”,“Release Build”は,PM+がデフォルトで用意しているビルド・モードで,これらはデバッグ情報を出力するオプションの有無の点で異なります)。 |
- | ツール名に該当するCS+のビルド・ツールのプロパティのタブ名が存在しない場合は,“その他のオプション”を出力します。 |
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