メモリの内容の表示,変更を行います(「2.10.1 メモリを表示/変更する」参照)。
また,選択しているマイクロコントローラがデータフラッシュ・メモリ内蔵品の場合では,データフラッシュ・メモリの内容も表示,変更が可能です。
このパネルは,最大4個までオープンすることができます。各パネルは,タイトルバーの“メモリ1”,“メモリ2”,“メモリ3”,“メモリ4”の名称で識別されます。
プログラムの実行後,メモリの値が変化すると表示を自動的に更新します(ステップ実行時には,ステップ実行ごとに表示を逐次更新)。
また,リアルタイム表示更新機能を有効にすることにより,プログラム実行中であっても,値の表示をリアルタイムに更新することも可能です。
なお,このパネルは,デバッグ・ツールと接続時のみオープンすることができます。
ツールバーの[表示]→ ボタンをクリックすることによりオープンするスクロール範囲設定 ダイアログにより,このパネルの垂直スクロール・バーのスクロール範囲を設定することができます。 |
アドレス式を指定することにより,メモリ値の表示開始位置を指定することができます。
表示したいメモリ値のアドレスとなるアドレス式をテキスト・ボックスに直接入力します。最大1024文字までの入力式を指定することができ,その計算結果を表示開始位置アドレスとして扱います。
なお,マイクロコントローラのアドレス空間よりも大きいアドレス式が指定された場合は,上位のアドレス値をマスクして扱います。
ただし,32ビットで表現できる値より大きいアドレス式を指定することはできません。
このテキスト・ボックスで[Ctrl]+[Space]キーを押下することにより,現在のキャレット位置のシンボル名を補完することができます(「2.20.2 シンボル名の入力補完機能」参照)。 |
表示開始位置を変更するタイミングは,[停止時に移動]チェック・ボックスの指定,および[移動]ボタンにより決定します。
ただし,コンテキスト・メニューの[表示アドレス・オフセット値を設定...]を選択することでオープンするアドレス・オフセット設定 ダイアログにより,開始アドレスにオフセット値を設定することができます。
アドレス幅は,プロジェクトで指定しているマイクロコントローラのメモリ空間のアドレス幅となります。
設定されたオフセット値は,メモリ値エリアの表示桁数の指定に従って自動的に変更されます。 |
メモリ値の表示進数/表示幅/表示桁の指定は,ツールバーのボタン,またはコンテキスト・メニューの[表記]/[サイズ表記]/[表示]の選択により行います(「2.10.1.2 値の表示形式を変更する」参照)。
メモリ値として表示されるマークや色の意味は次のとおりです(表示の際の文字色/背景色はオプション ダイアログにおける[全般 - フォントと色]カテゴリの設定に依存します)。
シンボルが定義されているアドレスのメモリ値(ウォッチ式の登録を行うことができます) |
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リアルタイム表示更新機能を行っているメモリ値 |
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リアルタイム表示更新機能を行っている場合,現在のメモリ値のアクセス状態 |
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プログラム実行直前において,メモリ パネルで表示されていたアドレス範囲のメモリ値のみが対象となります。また,プログラムの実行前後での値の比較であるため,実行結果が同一値となった場合は強調表示を行いません。 |
メモリ値にマウス・カーソルを重ねることにより,マウス・カーソルが指しているアドレスに対して前方向に存在する一番近いシンボルを基準にして,次の内容をポップアップ表示します。
ただし,シンボル情報が存在しない場合(下線が非表示の場合)はポップアップ表示は行いません。
リアルタイム表示更新機能を使用することにより,プログラムが停止している状態の時だけでなく,実行中の状態であっても,メモリ値の表示/変更を行うことができます。
リアルタイム表示更新機能についての詳細は,「2.10.1.4 プログラム実行中にメモリの内容を表示/変更する」を参照してください。
メモリ値の変更は,対象メモリ値にキャレットを移動したのち,直接キーボードより編集することで行います。
メモリ値を編集すると変更箇所の表示色が変化し,この状態で[Enter]キーを押下することにより変更した値がターゲット・メモリに書き込まれます([Enter]キーの押下前に[Esc]キーを押下すると編集をキャンセルします)。
メモリ値の変更方法についての詳細は,「2.10.1.3 メモリの内容を変更する」を参照してください。
コンテキスト・メニューの[検索...]を選択することにより,指定したアドレス範囲のメモリ内容を検索するためのメモリ検索 ダイアログをオープンします(「2.10.1.5 メモリの内容を検索する」参照)。
また,コンテキスト・メニューの[初期化...]を選択することにより,指定したアドレス範囲のメモリ内容を一括して変更するためのメモリ初期化 ダイアログをオープンします(「2.10.1.6 メモリの内容を一括して変更(初期化)する」参照)。
メモリ値をマウスにより範囲選択することで,その箇所の内容を文字列としてクリップ・ボードにコピーすることができ,その内容をキャレット位置に貼り付けることができます。
これらの操作は,コンテキスト・メニューの選択,または[編集]メニューの選択により行います。
ただし,貼り付け操作は,貼り付け対象の文字列とそのエリアの表示形式(表示進数/ビット幅)が一致する場合のみ可能です(表示形式が一致しない場合は,メッセージを表示します)。
なお,このエリアで扱うことができる文字コードと文字列は次のとおりです(これ以外の文字列を貼り付けた場合は,メッセージを表示します)。
シンボルが定義されているアドレスでは,メモリ値に下線が表示され,ウォッチ式として登録可能であることを示します。
このメモリ値を選択,またはメモリ値のいずれかにキャレットを置いた状態で,コンテキスト・メニューの[ウォッチ1に登録]を選択することにより,指定したアドレスのシンボル名がウォッチ式としてウォッチ パネル(ウォッチ1)に登録されます。
[ファイル]メニュー→[名前を付けてメモリ・データを保存...]を選択することにより,データ保存 ダイアログをオープンし,このパネルの内容をテキスト・ファイル(*.txt)/CSVファイル(*.csv)に保存することができます。
メモリ値の保存方法についての詳細は,「2.10.1.7 メモリの表示内容を保存する」を参照してください。
文字コードの指定は,ツールバー/コンテキスト・メニューの[エンコード]の選択により行います(デフォルトではASCIIコードで表示します)。
また,このエリアでは,メモリ値を浮動小数点数値に変換して文字列として表示することができます。この場合は,コンテキスト・メニューの[エンコード]より次の項目の選択を行ってください。
文字列の変更は,対象文字列にキャレットを移動したのち,直接キーボードより編集することで行います。
文字列を編集すると変更箇所の表示色が変化し,この状態で[Enter]キーの押下することにより変更した値がターゲット・メモリに書き込まれます([Enter]キーの押下前に[Esc]キーを押下すると編集をキャンセルします)。
コンテキスト・メニューの[検索...]を選択することにより,文字列を検索するためのメモリ検索 ダイアログをオープンします(「2.10.1.5 メモリの内容を検索する」参照)。
文字列をマウスにより範囲選択することで,その箇所の内容を文字列としてクリップ・ボードにコピーすることができ,その内容をキャレット位置に貼り付けることができます。
これらの操作は,コンテキスト・メニューの選択,または[編集]メニューの選択により行います。
ただし,貼り付け操作は,文字コードとしてASCIIが指定されている場合のみ可能です(ASCII以外が指定されている場合は,メッセージを表示します)。
FAAデバッグ中はデバッグ・ツールの[メモリ]カテゴリ内の[FAAメモリ 空間]プロパティの値に従いCodeあるいはDataを表示します。プロパティの値が[インストラクション・コード空間]の場合はCodeを,[データ空間]の場合はDataを表示します。FAAデバッグ中以外はCodeやDataを表示しません。
スクロール範囲を設定するためのスクロール範囲設定 ダイアログがオープンします。 |
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メモリ値エリアの表示桁数を設定するため,表示桁数設定 ダイアログをオープンします。 |
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アドレス・エリアに表示するアドレスのオフセット値を設定するため,アドレス・オフセット設定 ダイアログをオープンします。 |
メモリ パネル専用の[ファイル]メニューは次のとおりです(その他の項目は共通)。
メモリの内容を前回保存したテキスト・ファイル(*.txt)/CSVファイル(*.csv)に保存します(「(g) メモリ値の保存」参照)。 |
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メモリの内容を指定したテキスト・ファイル(*.txt)/CSVファイル(*.csv)に保存するために,データ保存 ダイアログをオープンします(「(g) メモリ値の保存」参照)。 |
メモリ パネル専用の[編集]メニューは次のとおりです(その他の項目はすべて無効)。
クリップ・ボードにコピーされている文字列をキャレット位置に貼り付けます。 メモリ値エリアに貼り付ける場合: 「(e) コピー/貼り付け」参照 文字列エリアに貼り付ける場合: 「(c) コピー/貼り付け」参照 |
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メモリ検索 ダイアログをオープンします。 |
キャレット位置のシンボルをウォッチ パネル(ウォッチ1)に登録します。 ウォッチ式として登録される際は変数名として登録されるため,スコープにより表示されるシンボル名は変化します。 ただし,キャレット位置のメモリ値に対応するアドレスにシンボルが定義されていない場合は無効となります(「(f) ウォッチ式の登録」参照)。 |
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メモリ検索 ダイアログをオープンします。 検索対象となる箇所は,メモリ値エリアと文字列エリア(浮動小数点数値表示を選択している場合を除く)のうち,キャレットのあるエリア内となります。 |
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メモリ初期化 ダイアログをオープンします。 |
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クリップ・ボードにコピーされている文字列をキャレット位置に貼り付けます。 メモリ値エリアに貼り付ける場合: 「(e) コピー/貼り付け」参照 文字列エリアに貼り付ける場合: 「(c) コピー/貼り付け」参照 |
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スクロール範囲を設定するため,スクロール範囲設定 ダイアログをオープンします。 |
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メモリ値エリアの表示桁数を設定するため,表示桁数設定 ダイアログをオープンします。 |
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アドレス・エリアに表示するアドレスのオフセット値を設定するため,アドレス・オフセット設定 ダイアログをオープンします。 |
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リアルタイム表示更新設定のため,次のカスケード・メニューを表示します(「(b) リアルタイム表示更新機能」参照)。 |
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リアルタイム表示更新機能の全般設定を行うため,プロパティ パネルをオープンします。 |