エディタ パネル/逆アセンブル パネルにおいて,トレース・データの収集を開始/終了するイベントを設定します。
実行系イベントをトレース開始/終了イベントに設定することにより,任意の箇所でトレース・データの収集を開始/終了させることができます。
実行系イベントをトレース開始イベントとして設定する場合,トレース・データの収集を開始したい行/アドレス注にキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの[トレース設定]→[トレース開始の設定]を選択します。
トレース開始イベントが,キャレット位置の行/アドレスに対応する先頭アドレスの命令に対して設定されます。
また,実行系イベントをトレース終了イベントとして設定する場合,トレース・データの収集を終了したい行/アドレス注にキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの[トレース設定]→[トレース終了の設定]を選択します。
トレース終了イベントが,キャレット位置の行/アドレスに対応する先頭アドレスの命令に対して設定されます。
トレース開始イベント/トレース終了イベントが設定されると,設定した行/アドレスのイベント・エリアに次のイベント・マークが表示されます。
アクセス系イベントをトレース開始/終了イベントに設定することにより,任意の変数,またはI/Oレジスタに対し,指定したアクセスがあった場合にトレース・データの収集を開始/終了させることができます。
アクセス系イベントで指定できるアクセス種別は次のとおりです。
ソース・テキスト/逆アセンブル・テキスト上の変数/I/Oレジスタに設定する場合 |
イベント・エリアにおいて背景色がグレー表示の行(その行が対応するアドレスに変換不可であることを示す)上の変数/I/Oレジスタを選択してもトレース・イベントを設定することはできません。このトレース・イベントを設定する際は,イベント・エリアの背景色が白色の行にある変数/I/Oレジスタを選択してください。 |
ソース・テキスト/逆アセンブル・テキスト上から設定可能なアクセス種別は,リード/ライトのみです。アクセス種別をリードおよびライトへ変更する場合は,トレース開始/終了イベントを設定したのち,イベント パネル上からオープンするダイアログで編集します。(「2.13.3.4 トレース開始イベント/トレース終了イベントを編集する」参照) |
登録したウォッチ式に設定する場合 |
ウォッチ式から設定可能なアクセス種別は,リード/ライトのみです。アクセス種別をリードおよびライトへ変更する場合は,トレース開始/終了イベントを設定したのち,イベント パネル上からオープンするダイアログから編集します。(「2.13.3.4 トレース開始イベント/トレース終了イベントを編集する」参照) |
トレース開始イベント/トレース終了イベントが設定されると,イベント パネル上において,トレース・イベントとして1つにまとめて管理されます(トレース・イベント項目の“+”マークをクリックすることにより,設定したトレース開始イベント/トレース終了イベントの詳細情報が表示されます)。
トレース開始イベント/トレース終了イベントの両方を設定した場合,開始および終了条件が成立するたびにトレース・データを収集します。この場合,トレース・パネルで正しく逆アセンブリ表示できません。 |
【E20(JTAG)【RX600, RX700シリーズ】】 |
トレース開始イベント/トレース終了イベントのいずれかが有効状態で設定されると,イベント パネル上の無条件トレース・イベントのチェックが自動的に外れ,設定されたトレース開始イベント成立からトレース終了イベント成立までのトレース・データが収集されます。 |
トレース開始イベントが不要な場合は,未設定でもかまいません。未設定の場合,プログラム実行開始がトレース・データの収集開始となります。同様にトレース終了イベントが未設定の場合,プログラム実行停止がトレース・データの収集停止となります。 |
イベントの設定状態によりイベント・マークは異なります(「2.17.1 設定状態(有効/無効)を変更する」参照)。 |
【シミュレータ】 |