.db


1バイト領域を初期化します。

[指定形式]

シンボル欄
ニモニック欄
オペランド欄
コメント欄
[ラベル:]
.db
[, ... ]
[; コメント]
[ラベル:]
.db
"文字列定数"
[; コメント]

[機能]

-

オペランドで指定された初期値で,メモリをバイト単位で初期化します。

[用途]

-

プログラムで使用する式や文字列を定義するときに,.db疑似命令を使用します。

[詳細説明]

-

バイト領域を初期化します。

(a)

式の値は1バイトのデータとして確保されます。したがって,式の値は0x0〜0xFFの間でなければなりません。1バイトを越えた場合,下位1バイトがデータとして確保されます。

(b)

文字列定数

第1オペランドが対応する’“’で囲まれているときは文字列定数を記述したとみなします。

文字列定数が記述された場合,必要なバイト数分が確保されます。

 

-

初期値は,1行の範囲であれば複数指定することができます。

-

初期値として,リロケータブルなシンボルや外部参照シンボルを含んだ式が記述することができます。

-

.db疑似命令を記述するセクションの再配置属性に“BSS”が付く場合には初期値指定はできないものとして,エラーを出力します。

[使用例]

                .dseg   data
MASSAG:         .db     "ABCDEF"                ; (1)
DATA1:          .db     0xA, 0xB, 0xC           ; (2)
DATA3:          .db     "AB" + 1                ; (3)   ←エラー

(1)

6バイトの領域を文字列“ABCDEF”で初期化します。

(2)

3バイトの領域を0xA,0xB,0xCで初期化します。

(3)

この記述はエラーとなります。