データの転送を行います。(Move)
[指定形式]
immに指定可能なものを以下に示します。
[機能]
第1オペランドに指定したレジスタ値を,第2オペランドに指定したレジスタに格納します。
第1オペランドに指定した絶対値式,または相対値式の値を,第2オペランドに指定したレジスタに格納します。
[詳細説明]
- | “mov reg1, reg2”の形式の命令に対し,アセンブラでは,機械語命令のmov命令が1つ生成されます。 |
- | “mov imm, reg2” の形式でreg2にr0を指定した場合,アセンブラでは,機械語命令の48 ビット長のmov 命令が1 つ生成されます。 |
- | “mov imm, reg2”の形式でreg2にr0以外を指定し,immに次のものを指定した場合,アセンブラでは,機械語命令の16ビット長のmov命令注が1つ生成されます。 |
mov imm5, reg
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mov imm5, reg
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注 | 機械語命令の16ビット長のmov命令は,第1オペランドにレジスタ,または-16〜+15(0xFFFFFFF0〜0xF)の範囲のイミーディエトをとります。 |
- | “mov imm, reg2”の形式でreg2にr2以外を指定し,immに次のものを指定した場合,アセンブラでは,命令展開が行われ,1個の機械語命令が生成されます。 |
(a) | -16〜+15の範囲を越え-32768〜+32767の範囲の絶対値式 |
mov imm16, reg
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movea imm16, r0, reg
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(b) | -32768〜+32767の範囲を越える絶対値式 |
immの値の下位16ビットがすべて0の場合
mov imm, reg
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movhi HIGHW(imm), r0, reg
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上記以外の場合注
mov imm, reg
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mov imm, reg
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注 | 16ビット長のmov命令を,48ビット長のmov命令に置き換えます。 |
(c) | !label,または%labelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義を持つラベルの$labelを持つ相対値式 |
mov !label, reg
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movea !label, r0, reg
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mov %label, reg
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movea %label, r0, reg
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mov $label, reg
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movea $label, r0, reg
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(d) | #label,またはlabelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義を持たないラベルの$labelを持つ相対値式注 |
mov #label, reg
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mov #label, reg
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mov label, reg
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mov label, reg
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mov $label, reg
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mov $label, reg
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注 | 16ビット長のmov命令を,48ビット長のmov命令に置き換えます。 |
[フラグ]
[注意事項]
- | $NOMACRO疑似命令で命令展開を抑止した場合は,immが-16〜+15の範囲の絶対値式である場合を除いて,48ビット長のmov命令に置き換えます。 |