set1


ビット・セットを行います。(Set Bit)

[指定形式]

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set1 bit#3, disp[reg1]

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set1 reg2, [reg1]

 

dispに指定できるものを次に示します。

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32ビット幅までの値を持つ絶対値式

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相対値式

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上記のものにLOWWを適用したもの

注意

“set1 reg2, [reg1]”の形式ではdispは指定できません。

[機能]

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“set1 bit#3, disp[reg1]”の形式

第2オペランドで指定したアドレスが示すデータの,第1オペランドに指定したビットをセットします。指定したビット以外は影響を受けません。

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“set1 reg2, [reg1]”の形式

第2オペランドのレジスタ値で指定したアドレスが示すデータの,第1オペランドで指定したレジスタ値で指定したビットをセットします。指定したビット以外は影響を受けません。

[詳細説明]

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dispに次のものを指定した場合,アセンブラでは,機械語命令のset1命令が1つ生成されます。

(a)

-32768〜+32767の範囲の絶対値式

set1    bit#3, disp16[reg1]
set1    bit#3, disp16[reg1]

(b)

sdata/sbss属性セクションに定義を持つラベルの$labelを持つ相対値式

set1    bit#3, $label[reg1]
set1    bit#3, $label[reg1]

(c)

!label,または%labelを持つ相対値式

set1    bit#3, !label[reg1]
set1    bit#3, !label[reg1]
set1    bit#3, %label[reg1]
set1    bit#3, %label[reg1]

(d)

LOWWを適用したもの

set1    bit#3, LOWW(value)[reg1]
set1    bit#3, LOWW(value)[reg1]

機械語命令のset1命令は,ディスプレースメントに-32768〜+32767(0xFFFF8000〜0x7FFF)の範囲のイミーディエトをとります。

 

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dispに次のものを指定した場合,アセンブラでは,命令展開が行われ,複数個の機械語命令が生成されます。

(a)

-32768〜+32767の範囲を越える絶対値式

set1    bit#3, disp[reg1]
movhi   HIGHW1(disp), reg1, r1
set1    bit#3, LOWW(disp)[r1]

(b)

#label,またはlabelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義を持たないラベルの$labelを持つ相対値式

set1    bit#3, #label[reg1]
movhi   HIGHW1(#label), reg1, r1
set1    bit#3, LOWW(#label)[r1]
set1    bit#3, label[reg1]
movhi   HIGHW1(label), reg1, r1
set1    bit#3, LOWW(label)[r1]
set1    bit#3, $label[reg1]
movhi   HIGHW1($label), reg1, r1
set1    bit#3, LOWW($label)[r1]

 

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dispを省略した場合,アセンブラでは,0が指定されたものとみなされます。

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dispに#labelを持つ相対値式,または#labelを持つ相対値式にLOWWを適用したものを指定した場合,その後ろの[reg1]の部分が省略できます。ただし,省略した場合,アセンブラでは,[r0]が指定されたものとみなされます。

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dispに$labelを持つ相対値式,または$labelを持つ相対値式にLOWWを適用したものを指定した場合,その後ろの[reg1]の部分が省略できます。ただし,省略した場合,アセンブラでは,[gp]が指定されたものとみなされます。

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dispに%labelを持つ相対値式,または%labelを持つ相対値式にLOWWを適用したものを指定した場合,その後ろの[reg1]の部分を省略できます。ただし,省略した場合アセンブラでは,[ep]が指定されたものとみなされます。

[フラグ]

CY

OV

S

Z

指定したビットが0の場合1,1の場合0

SAT

Zフラグの値は,この命令実行前の該当ビットの値を示しています。この命令実行後を示すものではありません。