アクセスイベント詳細設定ダイアログ


イベント パネル上で選択したアクセス系イベントの詳細情報の表示,または変更を行います。

なお,アクセス系イベントとはイベント パネル上において次のイベントが対象です。

-

組み合わせブレークの詳細情報内におけるリード,ライト,およびリード/ライト【E1】【E20】【EZ Emulator】

-

ハードウエア・ブレークの詳細情報内におけるリード,ライト,およびリード/ライト【シミュレータ】

-

トレースの詳細情報内におけるリード,ライト,およびリード/ライト

-

ポイント・トレースの詳細情報内におけるリード,ライト,およびリード/ライト

-

タイマ計測の詳細情報内におけるリード,ライト,およびリード/ライト

図 A.61

アクセスイベント詳細設定ダイアログ【E1】【E20】【EZ Emulator】

図 A.62

アクセスイベント詳細設定ダイアログ【シミュレータ】

 

ここでは,次の項目について説明します。

[オープン方法]

-

イベント パネル上において,詳細情報を編集したいトレース内のアクセス系イベントにキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニュー→[条件の編集...]を選択

-

イベント パネル上において,詳細情報を編集したいポイント・トレース内のアクセス系イベントにキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニュー→[条件の編集...]を選択

-

イベント パネル上において,詳細情報を編集したいタイマ計測内のアクセス系イベントにキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニュー→[条件の編集...]を選択

 

【E1】【E20】【EZ Emulator】

-

イベント パネル上において,詳細情報を編集したい組み合わせブレーク内のアクセス系イベントにキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニュー→[条件の編集...]を選択

 

【シミュレータ】

-

イベント パネル上において,詳細情報を編集したいアクセス系のハードウエア・ブレークにキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニュー→[条件の編集...]を選択

[各エリアの説明]

(1)

詳細情報表示/変更エリア

イベント パネル上で選択しているアクセス系イベントの詳細情報を,カテゴリのリスト形式で表示し,設定の変更を直接行うことができるエリアです。

(2)

プロパティの説明エリア

詳細情報表示/変更エリアで選択したカテゴリやプロパティの簡単な説明を表示します。

[ツールバー]

 

詳細情報表示/変更エリアにてカテゴリを表示にします。

 

詳細情報表示/変更エリアにてカテゴリを非表示にしてプロパティ項目のみを昇順に並び替えます。

[カテゴリの説明]

表示および変更可能なプロパティは,使用するデバッグ・ツールにより異なります。

 

(1) [E1] [E20] [EZ Emulator]の場合

(2) [シミュレータ]の場合

(1)

[E1] [E20] [EZ Emulator]の場合

(a)

[アドレス]

アドレス

アクセス系イベントが設定されているアドレスを表示,および指定します。

デフォルト

選択したイベントに依存

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0〜0xFFFFFFFF

(b)

[アドレス条件]

比較条件

アドレス比較条件を指定します。

デフォルト

指定無し

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

指定無し

アドレス比較条件を指定しません。

アドレス範囲注1注2

アドレス範囲による比較条件を指定します。

マスク付き比較

マスク付き比較条件を指定します。

範囲条件

アドレス比較範囲条件を指定します。

このプロパティは,[比較条件]プロパティにおいて[アドレス範囲]を選択したときのみ表示されます。

デフォルト

範囲内(<=Value<=)

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

範囲内(<=Value<=)

範囲内のアクセスで条件成立します。

範囲外!(<=Value<=)

範囲外のアクセスで条件成立します。

終了アドレス

終了アドレスを指定します。

開始アドレスは,[アドレス]プロパティで表示された値となります。

このプロパティは,[比較条件]プロパティにおいて[アドレス範囲]を選択したときのみ表示されます。

デフォルト

空欄

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0〜0xFFFFFFFF

マスク値

アドレスマスク値を16進数で指定します。注3

このプロパティは,[比較条件]プロパティにおいて[マスク付き比較]を選択したときのみ表示されます。

デフォルト

空欄

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0〜0xFFFFFFFF

比較

比較条件を指定します。

このプロパティは,[比較条件]プロパティにおいて[マスク付き比較]を選択したときのみ表示されます。

デフォルト

指定値 (==)

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

指定値 (==)

アドレス比較条件と一致で成立します。

指定値以外 (!=)

アドレス比較条件と不一致で成立します。

注 1.

【RX100, RX200シリーズ】
アドレス範囲による比較条件は未サポートです。

注 2.

【RX600シリーズ】
設定可能なアドレス範囲による比較条件は,1点のみです。

注 3.

マスクは,条件となるアドレス値に対してビット単位でマスク値“ 0 ”をDon’t Careとします。
例) 0x1000〜0x1FFFのアドレス条件を設定する場合
アドレス値:0x1000
マスク値:0xF000


(c)

[データ条件]

アクセス種別

アクセス種別を指定します。

デフォルト

リード/ライト

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

リード

アクセス種別をリードアクセスとします。

ライト

アクセス種別をライトアクセスとします。

リード/ライト

アクセス種別をリード,およびライトアクセスとします。

アクセスサイズ

アクセスサイズを指定します。

デフォルト

指定無し

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

指定無し

アクセスサイズを指定しません。

全てのアクセスサイズで成立します。

バイト

アクセスサイズをバイトとします。

ワード

アクセスサイズをワードとします。

ロングワード

アクセスサイズをロングワードとします。

比較データ

比較データを16進数で指定します。

デフォルト

空欄

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0〜0xFFFFFFFF

データマスクを指定する

データマスクを指定するか否かを指定します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

データマスクを指定します。

いいえ

データマスクを指定しません。

マスク値

データマスクを16進数で指定します。

このプロパティは,[データマスクを指定する]プロパティにおいて[はい]を指定した場合のみに表示されます。

デフォルト

空欄

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0〜0xFFFFFFFF

比較条件

データ比較条件を指定します。

このプロパティは,[データマスクを指定する]プロパティにおいて[はい]を指定した場合のみに表示されます。

デフォルト

指定値 (==)

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

指定値 (==)

データ比較条件が一致で成立します。

指定値以外 (!=)

データ比較条件が不一致で成立します。

マスクは,条件となるデータ値に対してビット単位でマスク値“ 0 ”をDon’t Careとします。

(d)

[バス・マスタ]【RX71M, RX64Mグループ】

バス・マスタ

バス・マスタを指定します。

デフォルト

CPU

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

CPU

指定したデータアクセスが,CPUからのアクセスにより発生した場合に条件成立します。

DMAC/DTC

指定したデータアクセスが,DMAC/DTCからのアクセスにより発生した場合に条件成立します。

注意

データアクセスのバス・マスタ選択機能が無いマイクロコントローラの場合,このプロパティは表示されません。

(e)

[パス・カウント]

パス・カウント

パス・カウントを10進数で指定します。

パス・カウント分のイベント条件を満たした時点で,イベント成立となります。

デフォルト

1

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

1〜256

注意 1.

【E1】【E20】【EZ Emulator】
パス・カウントは,全イベント(実行系イベント含む)中で1つのイベントに対してのみ1以外の値を指定可能です。
2つのイベントに1以外のパス・カウントを設定した場合,エラーとなります。

注意 2.

【E1(Serial) / E20(Serial) / EZ Emulator【RX100, RX200シリーズ】】
パス・カウントは,1以外の値を指定できません。

(2)

[シミュレータ]の場合

(a)

[アドレス]

アドレス

アクセス系イベントが設定されているアドレスを表示,および指定します。

デフォルト

選択したイベントに依存

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0〜0xFFFFFFFF

(b)

[アドレス条件]

比較条件

アドレス比較条件を表示します。

デフォルト

指定無し

変更方法

変更不可

(c)

[データ条件]

アクセス種別

アクセス種別を指定します。

デフォルト

選択したイベントに依存

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

リード

アクセス種別をリードアクセスとします。

ライト

アクセス種別をライトアクセスとします。

リード/ライト

アクセス種別をリード,およびライトアクセスとします。

アクセスサイズ

アクセスサイズを指定します。

デフォルト

選択したイベントに依存

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

指定無し

アクセスサイズを指定しません。

全てのアクセスサイズで成立します。

バイト

アクセスサイズをバイトとします。

ワード

アクセスサイズをワードとします。

ロングワード

アクセスサイズをロングワードとします。

比較条件

データ比較条件を指定します。

このプロパティは,[アクセスサイズ]プロパティにおいて[指定無し]を指定した場合は表示されません。

デフォルト

一致 (==)

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

一致 (==)

データが指定値と一致で成立します。

不一致 (!=)

データが指定値と不一致で成立します。

符号反転

前回アクセス時のデータと今回アクセス時のデータで符号が反転した場合に成立します。注1

差分

前回アクセス時のデータと今回アクセス時のデータの差分が指定値を超えた場合に成立します。注1

指定値より大きい (>)

データが指定値より大で成立します。

指定値より小さい (<)

データが指定値より小で成立します。

指定値以上 (>=)

データが指定値以上で成立します。

指定値以下 (<=)

データが指定値以下で成立します。

範囲内 (<=Value<=)

データが指定値の範囲内で成立します。

([比較データ1] <= データ <=[比較データ2])

範囲外 !(<=Value<=)

データが指定値の範囲外で成立します。

(データ <[比較データ1] ||[比較データ2] < データ)

指定無し

比較データを指定しません。

比較データ1

比較データを16進数で指定します。

このプロパティは,[比較条件]プロパティにおいて以下を指定した場合に表示されます。

-

[一致 (==)]

-

[不一致 (!=)]

-

[指定値より大きい (>)]

-

[指定値より小さい (<)]

-

[指定値以上 (>=)]

-

[指定値以下 (<=)]

-

[範囲内 (<=Value<=)]

-

[範囲外 !(<=Value<=)]

デフォルト

空欄

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0〜0xFFFFFFFF

比較データ2

比較データを16進数で指定します。

このプロパティは,[比較条件]において以下を指定した場合に表示されます。

-

[範囲内 (<=Value<=)]

-

[範囲外 !(<=Value<=)]

デフォルト

空欄

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0〜0xFFFFFFFF

差分

比較データを16進数で指定します。

このプロパティは,[比較条件]において[差分]を指定した場合のみ表示されます。

デフォルト

空欄

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0〜0xFFFFFFFF

データマスクを指定する

データマスクを指定するか否かを指定します。

このプロパティは,[比較条件]において以下を指定した場合に表示されます。

-

[一致 (==)]

-

[不一致 (!=)]

-

[指定値より大きい (>)]

-

[指定値より小さい (<)]

-

[指定値以上 (>=)]

-

[指定値以下 (<=)]

-

[範囲内 (<=Value<=)]

-

[範囲外 !(<=Value<=)]

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

データマスクを指定します。

いいえ

データマスクを指定しません。

マスク値

データマスクを16進数で指定します。注2

このプロパティは,[データマスクを指定する]プロパティにおいて[はい]を指定した場合のみに表示されます。

デフォルト

空欄

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0〜0xFFFFFFFF

符号

比較するデータに符号があるか否かを指定します。

このプロパティは,[比較条件]において以下を指定した場合に表示されます。

-

[差分]

-

[指定値より大きい (>)]

-

[指定値より小さい (<)]

-

[指定値以上 (>=)]

-

[指定値以下 (<=)]

-

[範囲内 (<=Value<=)]

-

[範囲外 !(<=Value<=)]

デフォルト

符号あり

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

符号あり

符号ありでデータを比較します。

符号なし

符号なしでデータを比較します。

注 1.

[符号反転],および[差分]は前回データを比較するため,リセット後,および条件成立1回目の判定は常に不成立となります。

注 2.

マスクは,条件となるデータ値に対してビット単位でマスク値“ 0 ”をDon’t Careとします。

[機能ボタン]

ボタン

機能

OK

ダイアログで指定した詳細設定をアクセス系イベントに設定し,このダイアログをクローズします。

キャンセル

設定を無効とし,このダイアログをクローズします。

ヘルプ

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