2.10.4.1 変数/I/Oレジスタへのブレーク・イベント(アクセス系)を設定する

変数,またはI/Oレジスタへのアクセスで,プログラムの実行を停止させるブレーク・イベント(アクセス系)の設定は,次のいずれかの操作により行います。

注意 1.

ブレーク・イベント(アクセス系)の設定に関しては(有効イベント数の制限など),「2.17.7 イベント設定に関する留意事項」も参照してください。

注意 2.

【E1】【E20】【EZ Emulator】
ブレーク・イベント(アクセス系)は,イベント パネルにおいて組み合わせブレークの詳細情報内にリード, ライト, リード/ライトとして登録されます。

(1)

ソース・テキスト/逆アセンブル・テキスト上の変数/I/Oレジスタにブレーク・イベント(アクセス系)を設定する場合

操作は,ソース・テキスト/逆アセンブル・テキストを表示しているエディタ パネル/逆アセンブル パネル上で行います。

ソース・テキスト/逆アセンブル・テキスト上の任意の変数,またはI/Oレジスタを選択したのち,コンテキスト・メニューより次の操作を行います。ただし,対象となる変数は,グローバル変数/関数内スタティック変数/ファイル内スタティック変数のみとなります。

なお,この操作を行うことにより,対象変数,またはI/Oレジスタにブレーク・イベント(アクセス系)が設定されたとみなされ,イベント パネルで管理されます(「2.17 イベントの管理」参照)。

アクセス種別

操作方法

リード

-

【E1】【E20】【EZ Emulator】

[ブレークの設定]→[読み込み組み合わせブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

-

【シミュレータ】

[ブレークの設定]→[読み込みブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

この際に,メニュー内のテキスト・ボックスに値を指定した場合,指定した値で読み込みを行った場合のみブレークします。値を指定しない場合は,値にかかわらず,選択している変数に読み込みを行った場合にブレークします。

ライト

-

【E1】【E20】【EZ Emulator】

[ブレークの設定]→[書き込み組み合わせブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

-

【シミュレータ】

[ブレークの設定]→[書き込みブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

この際に,メニュー内のテキスト・ボックスに値を指定した場合,指定した値で書き込みを行った場合のみブレークします。値を指定しない場合は,値にかかわらず,選択している変数に書き込みを行った場合にブレークします。

リード/ライト

-

【E1】【E20】【EZ Emulator】

[ブレークの設定]→[読み書き組み合わせブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

-

【シミュレータ】

[ブレークの設定]→[読み書きブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

この際に,メニュー内のテキスト・ボックスに値を指定した場合,指定した値で読み込み,または書き込みを行った場合のみブレークします。
値を指定しない場合は,値にかかわらず,選択している変数に読み込み,または書き込みを行った場合にブレークします。

注意 1.

カレント・スコープ内の変数が対象となります。

注意 2.

ブレーク・イベントは,アドレス表示がない行上の変数I/Oレジスタを選択しても設定することはできません。

図 2.107

ソース・テキスト上の変数に対するブレーク・イベント(アクセス系)の設定例【E1】【E20】【EZ Emulator】

図 2.108

イベントパネル上におけるブレーク・イベント(アクセス系)の設定例【E1】【E20】【EZ Emulator】

図 2.109

ソース・テキスト上の変数に対するブレーク・イベント(アクセス系)の設定例【シミュレータ】

図 2.110

イベントパネル上におけるブレーク・イベント(アクセス系)の設定例【シミュレータ】

(2)

登録したウォッチ式にブレーク・イベント(アクセス系)を設定する場合

操作は,ウォッチ パネル上で行います。

対象となるウォッチ式を選択したのち(複数選択不可),コンテキスト・メニューより次の操作を行います。

ただし,対象となるウォッチ式は,グローバル変数/関数内スタティック変数/ファイル内スタティック変数/I/Oレジスタのみとなります。

なお,この操作を行うことにより,対象ウォッチ式にブレーク・イベント(アクセス系)が設定されたとみなされ,イベント パネルで管理されます(「2.17 イベントの管理」参照)。

アクセス種別

操作方法

リード

-

【E1】【E20】【EZ Emulator】

[アクセス・ブレークの設定]→[読み込み組み合わせブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

-

【シミュレータ】

[アクセス・ブレークの設定]→[読み込みブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

この際に,メニュー内のテキスト・ボックスに値を指定した場合,指定された値で読み込みを行った場合のみブレークします。値を指定しない場合は,値に関わらず,選択しているウォッチ式に読み込みを行った場合にブレークします。

ライト

-

【E1】【E20】【EZ Emulator】

[アクセス・ブレークの設定]→[書き込み組み合わせブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

-

【シミュレータ】

[アクセス・ブレークの設定]→[書き込みブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

この際に,メニュー内のテキスト・ボックスに値を指定した場合,指定された値で書き込みを行った場合のみブレークします。値を指定しない場合は,値に関わらず,選択しているウォッチ式に書き込みを行った場合にブレークします。

リード/ライト

-

【E1】【E20】【EZ Emulator】

[アクセス・ブレークの設定]→[読み書き組み合わせブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

-

【シミュレータ】

[アクセス・ブレークの設定]→[読み書きブレークを設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下します。

この際に,メニュー内のテキスト・ボックスに値を指定した場合,指定された値で読み込み,または書き込みを行った場合のみブレークします。値を指定しない場合は,値に関わらず,選択しているウォッチ式に読み書きを行った場合にブレークします。

備考

カレント・スコープ内のウォッチ式が対象となります。
カレント・スコープ外のウォッチ式を対象とする場合は,スコープ指定したウォッチ式を選択してください。

図 2.111

ウォッチ式に対するブレーク・イベント(アクセス系)の設定例【E1】【E20】【EZ Emulator】

図 2.112

ウォッチ式に対するブレーク・イベント(アクセス系)の設定例【シミュレータ】