2.8.1 優先セクションを指定する

優先セクションの指定は,プロパティ パネル[ダウンロード・ファイル設定]タブ上の[デバッグ情報]カテゴリ内で行います。

図 2.97

[デバッグ情報]カテゴリ

(1)

[デバッグするオーバーレイ・セクションを設定する]

ロード・モジュール内にオーバーレイ・セクションが存在する場合に,[はい]となります(変更不可)。

(2)

[オーバーレイ・セクション]

オーバーレイ・セクションが存在するアドレス・グループを表示します。

このプロパティは,[デバッグするオーバーレイ・セクションを設定する]プロパティにおいて[はい]が設定されている場合のみ表示されます。

図 2.98

[オーバーレイ・セクション]プロパティ

 

現在のオーバーレイ・セクションの情報をアドレス・グループごとに詳細表示します。なお,[優先セクション]のみ変更可能です。

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[ファイル]

選択されたアドレス・グループをダウンロードしたロード・モジュール・ファイル名です(変更不可)。

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[開始アドレス]

選択されたアドレス・グループの開始アドレスです(変更不可)。

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[終了アドレス]

選択されたアドレス・グループの終了アドレスです(変更不可)。

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[優先セクション]

選択されたアドレス・グループに定義されたセクションの一覧です。表示された一覧から,デバッグ対象とするセクション(優先セクション)を選択します。

注意 1.

オーバーレイ・セクションに関する設定内容は,プロジェクト・ファイルに保存しません。
ロード・モジュールのダウンロード後は,デバッグ対象のセクションを再設定してください。

注意 2.

[優先セクション]項目の変更によって切り替わる情報は,デバッグ情報のみです。
デバッグ・ツールは,対象セクションのデータのコピーは行いません。

 

次に,[オーバーレイ・セクション]プロパティにおいて,図 2.96 オーバーレイ・セクションの配置に記載している“ram01”を優先セクションとして選択した場合(左側),および“ram02”へ変更した(右側)場合の例を示します。

図 2.99

[優先セクション]の選択を“ram01”→“ram02”へ変更