2.11.4.1 ポイント・トレース・イベントを設定する 

ポイント・トレース・イベントの設定は,次のいずれかの操作により行います。

注意 1.

ポイント・トレース・イベントの設定に関しては(有効イベント数の制限など),「2.15.7 イベント設定に関する留意事項」も参照してください。

注意 2.

【IECUBE】
32ビット(4バイト)の変数に対するポイント・トレース・イベントの設定はできません。
また,16ビット(2バイト)の変数に対するポイント・トレース・イベントの設定は,「(3) 16ビット(2バイト)変数/SFRへのアクセスの場合【IECUBE】」を参照してください。

注意 3.

【シミュレータ】
トレース動作中は,ポイント・トレース・イベントの設定/削除はできません。

備考 1.

【IECUBE】
DMAによるアクセスも対象となります。

備考 2.

【シミュレータ】
ポイント・トレース・イベントのいずれかが有効状態で設定されると,プロパティ パネル[デバッグ・ツール設定]タブ上の[トレース]カテゴリ内[トレース機能を使用する]プロパティの指定を自動的に[はい]に変更し,トレース機能が有効化されます。

(1)

エディタ パネル/逆アセンブル パネル上の変数/SFRへのアクセスの場合

操作は,ソース・テキスト/逆アセンブル・テキストを表示しているエディタ パネル/逆アセンブル パネル上で行います。

対象となる変数,またはSFRを選択したのち,目的のアクセス種別に従って,コンテキスト・メニューより次の操作を行います。

ただし,対象となる変数は,グローバル変数/関数内スタティック変数/ファイル内スタティック変数のみとなります。

アクセス種別

操作方法

リード

[トレース設定]→[値をトレースに記録(読み込み時)]を選択

ライト

[トレース設定]→[値をトレースに記録(書き込み時)]を選択

リード/ライト

[トレース設定]→[値をトレースに記録(読み書き時)]を選択

注意

カレント・スコープ内の変数が対象となります。

(2)

登録したウォッチ式へのアクセスの場合

操作は,ウォッチ パネル上で行います。

対象となるウォッチ式を選択したのち,目的のアクセス種別に従って,コンテキスト・メニューより次の操作を行います。

ただし,対象となるウォッチ式は,グローバル変数/関数内スタティック変数/ファイル内スタティック変数/SFRのみとなります。

アクセス種別

操作方法

リード

[トレース出力]→[値をトレースに記録(読み込み時)]を選択

ライト

[トレース出力]→[値をトレースに記録(書き込み時)]を選択

リード/ライト

[トレース出力]→[値をトレースに記録(読み書き時)]を選択

注意

カレント・スコープ内のウォッチ式が対象となります。
カレント・スコープ以外のウォッチ式を対象とする場合は,スコープ指定したウォッチ式を選択してください。

(3)

16ビット(2バイト)変数/SFRへのアクセスの場合【IECUBE】

IECUBEを使用して,16ビット(2バイト)の変数/SFRにポイント・トレース・イベントを設定する場合は,対象となる変数/SFRの上位8ビット/下位8ビットのアドレスを直接ウォッチ パネルのウォッチ式として登録します(「2.9.6.1 ウォッチ式を登録する」参照)。

次に,「(2) 登録したウォッチ式へのアクセスの場合」の操作方法に従って,それぞれのウォッチ式にポイント・トレース・イベントを設定してください。

図 2.122

16ビット(2バイト)変数/SFRへのポイント・トレース・イベントの設定方法【IECUBE】

 

以上の操作を行うことにより,対象変数,SFR,またはウォッチ式にポイント・トレース・イベントが設定されたとみなされ,イベント パネルで管理されます(「2.15 イベントの管理」参照)。

図 2.123

イベント パネルのポイント・トレース・イベントの設定例