pget_mpl

ipget_mpl

概要

可変長メモリ・ブロックの獲得(ポーリング)

C言語形式

 ER      pget_mpl ( ID mplid, UINT blksz, VP *p_blk );
 ER      ipget_mpl ( ID mplid, UINT blksz, VP *p_blk );
パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      mplid;
可変長メモリ・プールのID

I

 UINT    blksz;
可変長メモリ・ブロックの要求サイズ(単位:バイト)

O

 VP      *p_blk;
可変長メモリ・ブロックの先頭アドレスを格納する領域へのポインタ



機能

mplidで指定された可変長メモリ・プールからblkszで指定されたサイズの可変長メモリ・ブロックを獲得し,その先頭アドレスをp_blkで指定された領域に格納します。

ただし,本サービス・コールを発行した際,対象可変長メモリ・プールから可変長メモリ・ブロックを獲得することができなかった(要求サイズ分の連続する空き領域が存在しなかった)場合には,可変長メモリ・ブロックの獲得は行わず,戻り値としてE_TMOUTを返します。

備考1 実際に獲得されるメモリ・ブロックのサイズについては,「9.3.1 可変長メモリ・ブロックのサイズ」を参照してください。

備考2 獲得したメモリ・ブロックの内容は不定です。

備考3 獲得するメモリ・ブロックのアライメント数は,可変長メモリ・プールの生成方法によって異なります。

- システム・コンフィギュレーション・ファイルで生成した場合
獲得するメモリ・ブロックのアライメント数は1です。アライメント数を4とするには,可変長メモリ・プール情報(variable_memorypool[])メモリ・プール領域に付与するセクション名(mpl_section)に個別のセクション名を指定し,リンク時にそのセクションを4バイト境界アドレスに配置してください。


- cre_mplまたはacre_mplサービスコールで生成した場合
獲得するメモリ・ブロックのアライメント数は4です。


戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_PAR

-17

パラメータ・エラー

- blksz == 0

- blkszが獲得可能な最大サイズを超えている。

- p_blk == NULL

E_ID

-18

不正ID番号

- mplid≦0

- mplid > VTMAX_MPL

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した。

- 「PSW.IPL > カーネル割り込みマスクレベル」の状態から本サービス・コールを発行した。

備考 タスクからipget_mplを発行した場合,および非タスクからpget_mplを発行した場合,コンテキスト・エラーは検出されず,システムの正常な動作は保証されません。

E_MACV

-26

メモリ・アクセス違反(pget_mplのみ)

- 呼び出しタスクからのp_blkが示す領域に対するオペランド・ライト・アクセス許可がない。

E_NOEXS

-42

オブジェクト未生成

- mplidの可変長メモリ・プールが存在しない。

E_TMOUT

-50

ポーリング失敗