rel_mpf

irel_mpf

概要

固定長メモリ・ブロックの返却

C言語形式

 ER      rel_mpf ( ID mpfid, VP blk );
 ER      irel_mpf ( ID mpfid, VP blk );
パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      mpfid;
固定長メモリ・プールのID

I

 VP      blk;
固定長メモリ・ブロックの先頭アドレス



機能

mpfidで指定された固定長メモリ・プールにblkで指定された固定長メモリ・ブロックを返却します。

ただし,本サービス・コールを発行した際,対象固定長メモリ・プールの待ちキューにタスクがキューイングされていた場合には,固定長メモリ・ブロックの返却は行わず,該当タスク(待ちキューの先頭タスク)に固定長メモリ・ブロックを渡します。これにより,該当タスクは,待ちキューから外れ,WAITING状態(固定長メモリ・ブロック獲得待ち状態)からREADY状態へ,またはWAITING-SUSPENDED状態からSUSPENDED状態へと遷移します。

戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_PAR

-17

パラメータ・エラー

- blk == NULL

- blkが不正

E_ID

-18

不正ID番号

- mpfid≦0

- mpfid > VTMAX_MPF

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した。

- タスクからirel_mpfを発行した。

- 非タスクからrel_mpfを発行した。

- 「PSW.IPL > カーネル割り込みマスクレベル」の状態から本サービス・コールを発行した。

E_MACV

-26

メモリ・アクセス違反(rel_mpfのみ)

- スタック・ポインタが呼出しタスクのユーザ・スタック領域の範囲外を指している。

E_NOEXS

-42

オブジェクト未生成

- mpfidの固定長メモリ・プールが存在しない。