11.3 オプションに関する注意事項

(1)

指定の統一が必要なオプションについて

指定の統一が必要なオプションを以下(a) (b)に示します。これらのオプション指定の異なるリロケータブルファイルおよびライブラリファイルをリンクした場合、実行時の動作は保証しません。

(a)

(a) isa、cpu、endian、base、およびfint_registerの5つのオプションは、コンパイラ、アセンブラ、およびライブラリジェネレータで統一してください。

(b)

(b) 「コマンド・リファレンス」の章の「マイコンオプション」に該当する上記(a)以外のオプションについては、コンパイラおよびライブラリジェネレータで統一してください。

(2)

lbgrx(ライブラリジェネレータ)の-reent(リエントラントライブラリを生成するオプション)をご利用の場合

ルネサス統合環境で生成されたプロジェクト上で、ライブラリジェネレータlbgrxに対し、-reentオプションの指定を有効にする場合、プロジェクト内の低水準関数の_INIT_IOLIB()関数に、配列_Filesに対する次の実行文が含まれるかをご確認ください。

もし記述がない場合は、「8.4 コーディング例」の「(e) lowsrc.c -- 低水準インタフェースルーチン(C言語部分)」の_INIT_IOLIB()関数の内容を参考に、これらの実行文を追加してください。

 

        _Files[0] = stdin;
        _Files[1] = stdout;
        _Files[2] = stderr;