2.1 概  要

解析ツールが取得した解析情報は,次のパネルで表示されます。

表 2.1

解析情報を表示するパネル

パネル

説明

関数一覧 パネル

関数情報の表示

変数一覧 パネル

変数情報の表示

解析グラフ パネル

関数情報/変数情報のグラフ表示

[値の推移]タブ

変数,またはSmart Analog 用に収集したデータ【E1/E2/E2 Lite/E20【RL78】】注1の値の推移(折れ線グラフ)

[実行時間の割合]タブ

関数の実行時間の割合(円グラフ)

コール・グラフ パネル

関数間の呼び出し関係(コール・グラフ)の表示

クラス/メンバ パネル

クラス情報【CC-RX】注2/関数情報/変数情報のツリー表示

値の推移(ズーム) パネル

[値の推移]タブで表示しているグラフのズーム表示

注 1.

【E1/E2/E2 Lite/E20【RL78】】
Smart Analog用のデータ収集は,選択しているマイクロコントローラがSmart Analog IC搭載品の場合のみサポートされる機能です。

注 2.

【CC-RX】
クラス情報は,C++ソース・ファイルを対象とする場合のみ提供される情報です。

 

また,各パネルでは,次の種類の関数/変数を解析情報の対象とします。

表 2.2

解析情報の対象となる関数/変数の種類

種類

パネル

関数一覧

変数一覧

解析グラフ

値の推移(ズーム)

コール・グラフ

クラス/メンバ

グローバル関数

スタティック関数

メンバ関数【CC-RX】注1

グローバル変数

ファイル内スタティック変数

関数内スタティック変数

ローカル変数

IOR/SFR注2

クラス変数【CC-RX】注1

インスタンス変数【CC-RX】注1

注 1.

【CC-RX】
C++ソース・ファイルを対象とする場合のみ存在する関数/変数です。

注 2.

【RH850】【RX】 :IOR
【RL78】 :SFR

 

これらの解析情報を検証することにより,未使用関数/未使用変数/ボトル・ネックとなっている処理の検出,およびコード・サイズ削減に有効なメモリ配置などを行うことが可能となります。

解析ツールの基本的な操作手順は,次のとおりです。

(1)

CS+を起動する

Windowsの[スタート]メニューからCS+を起動します。

備考

CS+の起動方法についての詳細は,「CS+ プロジェクト操作編」を参照してください。

(2)

プロジェクトを設定する

プロジェクトの新規作成,または既存のプロジェクトの読み込みを行います。

備考

プロジェクトの設定方法についての詳細は,「CS+ プロジェクト操作編」を参照してください。

(3)

ロード・モジュールを作成する

アクティブ・プロジェクトの設定,および使用するビルド・ツールの設定を行ったのち,ビルドを実行することにより,ロード・モジュールを作成します。

注意

ビルド・ツールの設定に依存することなく,解析ツールに必要なクロス・リファレンス情報を生成するために,プロパティ パネル[設定]タブ上の[全般]カテゴリ内[静的解析を有効にする]プロパティを[はい]に指定したのち,ビルドを実行してください(「(1) 静的解析情報」参照)。

備考 1.

ロード・モジュールの作成方法についての詳細は,使用するコンパイラの「CS+ プロジェクト操作編」を参照してください。

備考 2.

コンパイル・エラー/アセンブル・エラーが発生することなくビルドが完了した場合,この時点で,関数一覧 パネル変数一覧 パネルコール・グラフ パネルクラス/メンバ パネルにおいて,静的解析情報が表示可能となります。

(4)

ダウンロードを実行する

使用するデバッグ・ツールの動作環境設定を行ったのち,CS+とデバッグ・ツールを接続し,(3)で作成したロード・モジュールのダウンロードを実行します。

注意

デバッグ・ツールの設定に依存することなく,解析ツールに必要な動的解析情報を取得するために,プロパティ パネル[設定]タブ上の[全般]カテゴリ内[動的解析を有効にする]プロパティを[はい]に指定したのち,デバッグ・ツールと接続してください(「(2) 動的解析情報」参照)。

備考

ダウンロードの実行方法についての詳細は,使用するマイクロコントローラの「CS+ デバッグ・ツール編」を参照してください。

(5)

プログラムを実行する

デバッグ・ツールにおいて,プログラムを実行します。

備考

プログラムの実行方法についての詳細は,使用するマイクロコントローラの「CS+ デバッグ・ツール編」を参照してください。

(6)

解析対象のファイルを指定する

必要な場合,解析ツールが解析の対象とするファイルを指定します(「1.1.1 解析対象」参照)。

取得した関数情報を検証するために,関数一覧 パネルを表示します。

関数一覧 パネルでは,目的に応じて次の操作を行うことができます。

なお,デバッグ作業を進め,プログラムに変更を加えた場合は,上記(3)より操作を繰り返します。

パネル上の表示方法(表示項目の設定/並び替えなど)を変更します。

パネル上の関数が定義されている箇所へジャンプします。

パネル上の関数に対して,ブレークポイントを設定します。

パネル上の関数を参照している箇所を検索し,参照箇所一覧を表示します。

備考

アクティブ・プロジェクト以外で定義されている関数情報を表示することもできます。
表示方法についての詳細は,「2.12 情報ファイルをインポート/エクスポートする」を参照してください。

取得した変数情報を検証するために,変数一覧 パネルを表示します。

変数一覧 パネルでは,目的に応じて次の操作を行うことができます。

なお,デバッグ作業を進め,プログラムに変更を加えた場合は,上記(3)より操作を繰り返します。

パネル上の表示方法(表示項目の設定/並び替えなど)を変更します。

パネル上の変数が定義されている箇所へジャンプします。

パネル上の変数に対して,アクセス系のブレーク・イベントを設定します。

パネル上の変数をウォッチ パネル(ウォッチ1)のウォッチ式として登録します。

パネル上の変数を参照している箇所を検索し,参照箇所一覧を表示します。

備考

アクティブ・プロジェクト以外で定義されている変数情報を表示することもできます。
表示方法についての詳細は,「2.12 情報ファイルをインポート/エクスポートする」を参照してください。

関数間の呼び出し関係を検証するために,コール・グラフ パネルを表示します。

コール・グラフ パネルでは,目的に応じて次の操作を行うことができます。

コール・グラフ上の関数/変数が定義されている箇所へジャンプします。

コール・グラフ内に存在する関数/変数を検索します。

クラス情報【CC-RX】/関数情報/変数情報を検証するために,クラス/メンバ パネルを表示します。

クラス/メンバ パネルでは,目的に応じて次の操作を行うことができます。

ツリー上のクラス/関数/変数が定義されている箇所へジャンプします。

ツリー上のクラス/関数/変数が宣言されている箇所へジャンプします。

備考

【CC-RX】
クラス情報は,C++ソース・ファイルを対象とする場合のみ提供される情報です。

取得した関数情報/変数情報をグラフ化して表示します。

なお,デバッグ作業を進め,プログラムに変更を加えた場合は,上記(3)より操作を繰り返します。

変数/レジスタ/アドレス等の値,またはSmart Analog用に収集したデータ値と時間の関係を折れ線グラフで表示します。

【E1/E2/E2 Lite/E20【RL78】】
選択しているマイクロコントローラがSmart Analog IC搭載品の場合のみサポートしている機能です。

関数の実行時間の割合を円グラフで表示します。

取得した解析情報をファイルに保存します。

(13)

プロジェクト・ファイルを保存する

プロジェクトの設定情報をプロジェクト・ファイルに保存します。

備考

プロジェクト・ファイルの保存方法についての詳細は,「CS+ プロジェクト操作編」を参照してください。