7.3 リエントラント性

“ リエントラント(再入可能) ” とは,ある処理を複数の処理から同時に並行して呼び出すことが可能であるという意味です。リエントラント性を持つ関数は,その関数実行中に,他のプロセスでもその関数を正しく実行できます。たとえば,リアルタイムOSを用いたアプリケーションで,あるタスクがこの関数を実行している最中に,割り込みなどがトリガになって他のタスクへディスパッチし,そこでもこの関数を実行しても正しく実行されます。複数の関数でデータ変数やRAMを共有している場合,それらの関数はリエントラント性を持たないことがあります。