6.1.1 セクション名

以下に,予約されているセクションの名前とそれらの再配置属性を示します。

表 6.1

予約セクション

デフォルト・セクション名

再配置属性

内容

.callt0

CALLT0

callt関数呼び出しのテーブル用セクション

.text

TEXT

コード部用セクション(near領域配置)

.textf

TEXTF

コード部用セクション(far領域配置)

.textf_unit64kp

TEXTF_UNIT64KP

コード部用セクション(セクションを先頭が偶数番地になるように,64KB-1境界にまたがらないように配置)

.const

CONST

ROMデータ(near領域配置)(ミラー領域内)

.constf

CONSTF

ROMデータ(far領域配置)

.data

DATA

near初期化データ用セクション(初期値あり)

.dataf

DATAF

far初期化データ用セクション(初期値あり)

.sdata

SDATA

初期化データ用セクション(初期値あり,saddr配置変数)

.bss

BSS

データ領域用セクション(初期値なし,near領域配置)

.bssf

BSSF

データ領域用セクション(初期値なし,far領域配置)

.sbss

SBSS

データ領域用セクション(初期値なし,saddr配置変数)

.option_byte

OPT_BYTE

ユーザ・オプション・バイト,およびオンチップ・デバッグ指定専用セクション

.security_id

SECUR_ID

セキュリティID指定専用セクション

.vect<ベクタテーブル・アドレス>

AT

割り込みベクタテーブル

-split_vectオプションを指定したとき,.vect<ベクタテーブル・アドレス>でセクションを生成します。ベクタテーブル・アドレスは16進数表記になります。

 

デフォルト・セクション名は#pragma sectionで変更することができます。

#pragma sectionで変更することができません。