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8.3 スタートアッププログラム

本節では、プログラムの実行に必要な環境を設定するための処理について説明します。ただし、プログラムを実行する環境はユーザシステムごとに異なりますので、ユーザシステムの仕様に合わせて実行環境の設定プログラムを作成する必要があります。

本節の内容は、標準となるスタートアップについて説明しています。PIC/PID機能におけるアプリケーションに使用するスタートアップは特別な対応が必要ですので「8.5.7 アプリケーションのスタートアップ」も参照ください。

必要な手続きの概要は以下の通りです。

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ベクタテーブルの設定

パワーオンリセットで初期設定ルーチン (PowerON_Reset_PC)が起動されるように、リセットベクタテーブルを設定します。

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初期設定

main関数に到達するまでに必要な手続きを行います。レジスタやセクションの初期化、各種初期設定ルーチンの呼び出しを行います。

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低水準インタフェースルーチンの作成

標準入出力(stdio.h、ios、streambuf、istream、ostream)、メモリ管理ライブラリ(stdlib.h、new)を使用する場合に必要なライブラリ関数とユーザシステムとの間のインタフェースルーチンです。

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終了処理ルーチン(exit、atexit、abort)*1の作成

プログラムの終了処理を行います。

注 1.

プログラムの終了処理を行うCライブラリ関数exit、atexit、abort関数を使用する場合は、ユーザシステムにあわせてこれらの関数を作成する必要があります。
C++プログラムを使用する場合、またはCライブラリ関数assertマクロを使用する場合、abort関数は必ず作成する必要があります。