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2.3.2.4 [データフラッシュ・エミュレーション設定]タブ

次に示すカテゴリごとに,データフラッシュ・エミュレーションの設定を行います。

ただし,このタブは,選択しているマイクロコントローラがデータフラッシュ・メモリ内蔵品の場合のみ表示されます。

 

(1) [データフラッシュ・エミュレーション]

(2) [書き込み時間設定]

(3) [マクロ・サービス・エラー]

 

(1)

[データフラッシュ・エミュレーション]

データフラッシュ・エミュレーション機能に関する設定を行います。

図 2.21

[データフラッシュ・エミュレーション]カテゴリ

(a)

[データフラッシュ・エミュレーションを行う]

データフラッシュ・エミュレーション機能を使用するか否かを選択します。

データフラッシュ・エミュレーション機能を使用する場合は[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。

(2)

[書き込み時間設定]

データフラッシュ・メモリへの書き込み時間に関する設定を行います。

図 2.22

[書き込み時間設定]カテゴリ

(a)

[データフラッシュ・メモリへの書き込み時間]

データフラッシュ・メモリへ書き込む際の遅延時間をシミュレートします。

シミュレート値を,次のドロップダウン・リストにより選択してください。

リトライなし

リトライ回数を0とし,遅延時間=0(書き込み時間最速)とします。

フラッシュ・マクロ・スペック上の想定回数

使用するフラッシュ・マクロのスペック上の想定回数を遅延時間とします(デフォルト)。

フラッシュ・マクロ・スペック上の想定最大回数

使用するフラッシュ・マクロのスペック上の想定最大回数を遅延時間とします。

リトライ回数最大

リトライ回数を最大とし,遅延時間を最大(書き込み時間最長)とします。

(b)

[書き込み対象アドレス]

書き込みを行う際の遅延時間をシミュレートする対象アドレスを指定します。

直接入力により,0xF1000~0xFFFFFの範囲の16進数で指定してください(デフォルト:[F1000])。

(c)

[書き込み対象アドレスのマスク値]

書き込み対象アドレスに対するマスク値を指定します。

直接入力により,0x0~0xFFFFFの範囲の16進数で指定してください(デフォルト:[0])。

なお,マスクは,書き込み対象アドレスに対してビット単位で“0”をDon’t Careとします。

備考

0xF1000~0xF1FFFの範囲の書き込み対象アドレスを設定する場合
[書き込み対象アドレス]: 0xF1000
[書き込み対象アドレスのマスク値]: 0xFF000

(3)

マクロ・サービス・エラー]

データフラッシュ・エミュレーションを行う際のデータフラッシュ・マクロ・サービスに関する設定として,フラッシュ関数の動作を設定します。

図 2.23

[マクロ・サービス・エラー]カテゴリ

(a)

[マクロ・サービス・エラー]

エミュレートを行うデータフラッシュ・マクロ・サービスで発生させるエラーを指定します(エラー値は,通常のエミュレーションでは返ることがありません)。

発生させるエラーの種類は,このプロパティのサブプロパティとして4パターン([0]/[1]/[2]/[3])まで指定することができます。エラーを強制的に返す場合は,各[発生させるエラー]サブプロパティにおいて,次のいずれかを選択したのち,下段に表示される[エラーの対象アドレス],および[エラー対象アドレスのマスク値]サブプロパティにおいて,エラーを発生させるフラッシュ・メモリ領域内のアドレス(0xF1000~0xFFFFF),およびそのマスク値(0x0~0xFFFFF)を,16進数で直接入力により指定してください。

デフォルトでは,[エラーの対象アドレス]:[F1000]/[エラー対象アドレスのマスク値]:[0]が指定されます。

1) FlashBlankCheckでブランク・チェック・エラーを返す

2) FlashWriteで書き込みエラーを返す

3) FlashIVerifyで内部ベリファイ・エラーを返す