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wai_flg

概要
ビット・パターンのチェック(永久待ち)
C言語形式
 ER      wai_flg ( ID flgid, FLGPTN waiptn, MODE wfmode, FLGPTN *p_flgptn );
 
アセンブリ言語形式
 MOVW    DE, #LOWW(_p_flgptn)
 MOVW    BC, #waiptn
 MOVW    AX, #(flgid | wfmode)
 CALL    !!_wai_flg
 
パラメータ
I/O
パラメータ
説明
I
 ID      flgid;
イベントフラグのID
I
 FLGPTN  waiptn;
要求するビット・パターン(16ビット幅)
I
 MODE    wfmode;
要求条件の指定
TWF_ANDW: AND待ち
TWF_ORW: OR待ち
O
 FLGPTN  *p_flgptn;
条件成立時のビット・パターンを格納する領域へのポインタ
 
機能
waiptnで指定されたビット・パターンとwfmodeで指定された要求条件を満足するビット・パターンがflgidで指定されたイベントフラグに設定されているか否かをチェックします。
なお,要求条件を満足するビット・パターンが対象イベントフラグに設定されていた場合には,対象イベントフラグのビット・パターンをp_flgptnで指定された領域に格納します。
ただし,本サービス・コールを発行した際,対象イベントフラグのビット・パターンが要求条件を満足していなかった場合には,自タスクを対象イベントフラグの待ちキューにキューイングします。
これにより,自タスクは,レディ・キューから外れ,RUNNING状態からWAITING状態(イベントフラグ待ち状態)へと遷移します。
なお,イベントフラグ待ち状態の解除は,以下の場合に行われ,イベントフラグ待ち状態からREADY状態へと遷移します。
 
イベントフラグ待ち状態の解除操作
エラー・コード
set_flgの発行により,対象イベントフラグに要求条件を満足するビット・パターンが設定された
E_OK
iset_flgの発行により,対象イベントフラグに要求条件を満足するビット・パターンが設定された
E_OK
rel_waiの発行により,イベントフラグ待ち状態を強制的に解除された
E_RLWAI
irel_waiの発行により,イベントフラグ待ち状態を強制的に解除された
E_RLWAI

以下に,要求条件wfmodeの指定形式を示します。
- wfmode = TWF_ANDW
waiptnで1を設定している全ビットが対象イベントフラグに設定されているか否かをチェックします。
- wfmode = TWF_ORW
waiptnで1を設定しているビットのうち,いずれかのビットが対象イベントフラグに設定されているか否かをチェックします。
備考1 RI78V4では,イベントフラグの待ちキューにキューイング可能なタスク数は1個としています。このため,タスクがキューイングされているイベントフラグに対して本サービス・コールを発行した場合には,要求条件の即時成立/不成立を問わず,戻り値として“E_ILUSE”が返されます。
備考2 対象イベントフラグ(TA_CLR属性)の要求条件が満足した際,RI78V4はビット・パターンのクリア処理(0x0の設定)を実行します。
戻り値
マクロ
数値
意味
E_OK
0
正常終了
E_ILUSE
-28
待ちタスクがキューイングされているイベントフラグに対して本サービス・コールを発行した
E_RLWAI
-49
rel_wai,またはirel_waiの発行により,イベントフラグ待ち状態を強制的に解除された