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6.2.2 オプション指定により生成するシンボル

最適化リンカは,オプション指定により以下に示すシンボルを生成します。

表 6.2

オプション指定により生成するシンボル

オプション

シンボル名

説明

-hide

$CNCL_n

n:1~4294967295

例)$CNCL_1

出力ファイル内のローカルシンボル名を$CNCL_nに変換します。

-user_opt_byte

-ocdbg

.option_byte

デバイス・ファイルが指定され,かつ,ソース・ファイルにセクション名“.option_byte”が存在しない場合,セクション名“.option_byte”を生成します。なお,上記セクションには,ユーザ・オプション・バイト値,およびオンチップ・デバッグ動作の制御値が設定されます。

-security_id

.security_id

デバイス・ファイルが指定され,かつ,ソース・ファイルにセクション名“. security_id”が存在しない場合,セクション名“.security_id”を生成します。なお,上記セクションには,セキュリティID値が設定されます。

-device

__STACK_ADDR_START

__STACK_ADDR_END

デバイス・ファイルから取得したRAM領域内で利用していない連続領域を探し,__STACK_ADDR_START,および__STACK_ADDR_ENDに以下の値を設定します。

__STACK_ADDR_START: 領域の最大アドレス + 1

__STACK_ADDR_END: 領域の最小アドレス

 

ただし,-SELFオプション,-SELFWオプション,-OCDTRオプション,-OCDTRWオプション,-OCDHPIオプション,または-OCDHPIWオプションが指定されている場合,saddr領域を除いたRAM領域から設定します。

__RAM_ADDR_START

__RAM_ADDR_END

デバイス・ファイルからRAM領域を取得し,__RAM_ADDR_START,および__RAM_ADDR_ENDに以下の値を設定します。

__RAM_ADDR_START: RAM領域の先頭アドレス

__RAM_ADDR_END: RAM領域の終了アドレス + 1

-debug_monitor

.monitor1

.monitor2

デバイス・ファイルが指定され,かつソース・ファイルにセクション名”.monitor1”,および”.monitor2”が存在しない場合,セクション名”.monitor1”,および”.monitor2”を生成します。