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2.2.1 一括ビルドを行う

一括ビルドとは,ビルド対象ファイルが複数存在する場合,ccrlコマンド1回の呼び出しでファイルを一括してコンパイル/アセンブルを行う機能です。

 

ccrlコマンドの呼び出しイメージを以下に示します。

ビルド対象ファイルがaaa.c,bbb.c,ccc.cの場合

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一括ビルドを行う場合

>ccrl aaa.c bbb.c ccc.c        ← aaa.obj,bbb.obj,ccc.objを生成
>rlink aaa.obj bbb.obj ccc.obj ← aaa.absを生成

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一括ビルドを行わない場合

>ccrl aaa.c                    ← aaa.objを生成
>ccrl bbb.c                    ← bbb.objを生成
>ccrl ccc.c                    ← ccc.objを生成
>rlink aaa.obj bbb.obj ccc.obj ← aaa.absを生成

 

一括ビルドを行うかどうかは,プロパティで設定します。

プロジェクト・ツリーでビルド・ツール・ノードを選択し,プロパティ パネル[共通オプション]タブを選択します。

[ビルド方法]カテゴリの[一括ビルドを行う]プロパティで,[はい]を選択してください。

図 2.1

[一括ビルドを行う]プロパティ

 

備考 1.

個別オプションを設定しているファイル,およびビルド前実行の対象となっているファイルは,一括ビルドの対象外となります。
一括ビルドの対象外となったファイルについては,個別にビルドを行います。

備考 2.

ソース・ファイルが,生成するオブジェクト・ファイル,および関連するプロパティやプロジェクトなどより古い場合は,ソース・ファイルではなく,オブジェクト・ファイルがビルド対象となります。

 

ビルド高速化の機能としては,ほかにパラレル・ビルドがあります。

パラレル・ビルドについての詳細は,「2.2.2パラレル・ビルド(並列ビルド)を行う」を参照してください。