この節では、C++プログラムから標準的に利用できるEC++クラスライブラリの仕様について説明します。ここでは、クラスライブラリの種類と対応する標準インクルードファイルについて説明します。以降では、ライブラリの構成に従って各クラスライブラリの仕様について説明します。
 
表 7.15にクラスライブラリの種類と対応する標準インクルードファイルを示します。
表 7.15  | クラスライブラリの種類と標準インクルードファイルの対応  | 
 
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1 
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ストリーム入出力用クラスライブラリ 
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入出力操作を行うライブラリです。 
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<ios>,<streambuf>, <istream>,<ostream>, <iostream>,<iomanip> 
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2 
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メモリ操作用ライブラリ 
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メモリの確保・解放を行うライブラリです。 
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<new> 
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3 
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複素数計算用クラスライブラリ 
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複素数データ演算を行うライブラリです。 
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<complex> 
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4 
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文字列操作用クラスライブラリ 
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文字列操作を行うライブラリです。 
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<string> 
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