trcv_mbx

概要

メッセージの受信(タイムアウト付き)

C言語形式

 ER      trcv_mbx ( ID mbxid, T_MSG **ppk_msg, TMO tmout );
パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      mbxid;
メールボックスのID

O

 T_MSG   **ppk_msg;
メッセージの先頭アドレスを格納する領域へのポインタ

I

 TMO     tmout;
待ち時間(単位:ミリ秒)

TMO_FEVR: 永久待ち

TMO_POL: ポーリング

数値: 待ち時間



【 TA_MFIFO属性用メッセージT_MSGの構造 】

 typedef struct  {
         VP   *msghead;       /*RI600V4管理領域*/
 } T_MSG;


【 TA_MPRI属性用メッセージT_MSG_PRIの構造 】

 typedef struct  {
         T_MSG   msgque;      /* メッセージヘッダ*/
         PRI     msgpri;      /* メッセージ優先度 */
 } T_MSG_PRI;


機能

mbxidで指定されたメールボックスからメッセージを受信し,その先頭アドレスをppk_msgで指定された領域に格納します。

ただし,本サービス・コールを発行した際,対象メールボックスからメッセージを受信することができなかった(待ちキューにメッセージがキューイングされていなかった)場合には,メッセージの受信は行わず,自タスクを対象メールボックスの待ちキューにキューイングしたのち,RUNNING状態からタイムアウト付きのWAITING状態(メッセージ受信待ち状態)へと遷移させます。

なお,メッセージ受信待ち状態の解除は,以下の場合に行われます。

 
メッセージ受信待ち状態の解除操作

戻り値

snd_mbxの発行により,対象メールボックスにメッセージが送信された。

E_OK

isnd_mbxの発行により,対象メールボックスにメッセージが送信された。

E_OK

rel_waiの発行により,待ち状態を強制的に解除された。

E_RLWAI

irel_waiの発行により,待ち状態を強制的に解除された。

E_RLWAI

tmoutで指定された待ち時間が経過した

E_TMOUT



備考1 自タスクを対象メールボックスの待ちキューにキューイングする際のキューイング方式は,コンフィギュレーション時に定義された順(FIFO順または現在優先度順)に行われます。

備考2 待ち時間tmoutTMO_FEVRが指定された際には“rcv_mbxと同等の処理”を,TMO_POLが指定された際には“prcv_mbxと同等の処理”を実行します。

戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_PAR

-17

パラメータ・エラー

- tmout<-1

- tmout>(0x7FFFFFFF - TIC_NUME)/TIC_DENO

E_ID

-18

不正ID番号

- mbxid≦0

- mbxidVTMAX_MBX

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- 非タスクから本サービス・コールを発行した。

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した。

- ディスパッチ禁止状態から本サービス・コールを発行した。

- 「PSW.IPL > カーネル割り込みマスクレベル」の状態から本サービス・コールを発行した。

E_RLWAI

-49

待ち状態の強制解除

- rel_waiまたはirel_waiの発行により,待ち状態を強制的に解除された。

E_TMOUT

-50

待ち時間が経過した,またはポーリング失敗