2.1 概  要

RXファミリ用C/C++コンパイラは、C言語、C99言語、C++言語やアセンブリ言語で記述したソース・プログラムから、ターゲット・システムで実行可能なファイルを生成します。

RXファミリ用C/C++コンパイラでは、1つのドライバがプリプロセッサからリンクまでのフェーズを制御します。

各フェーズの処理について説明します。

(1)

コンパイラ

Cソース・プログラムに対して、プリプロセス指令の処理、コメント処理、最適化を行い、アセンブラ・ソース・ファイルを生成します。

(2)

プリプロセッサ

ソース・プログラム中のプリプロセス指令の処理を行います。

P オプション指定時のみ、プリプロセス処理済みファイルを出力します。

(3)

構文解析部

Cソース・プログラムの構文解析処理を行ったのち、コンパイラの内部データ表現に変換します。

(4)

最適化部

Cソース・プログラムを変換した内部データ表現に対して最適化を行います。

(5)

コード生成部

内部データ表現をアセンブラ・ソース・プログラムに変換します。

(6)

アセンブラ

アセンブラ・ソース・プログラムを機械語命令に変換して、再配置可能なオブジェクト・モジュール・ファイルを生成します。

(7)

最適化リンケージエディタ

オブジェクト・モジュール・ファイル、リンク・ディレクティブ・ファイル、ライブラリ・ファイルをリンクし、ターゲット・システムで実行可能なオブジェクト・ファイル(ロード・モジュール・ファイル)を生成します。