1. 3. 7  RI78V4 V1.xx.xx

RI78V4 V1.xx.xxは,以下に示したモジュールから構成されています。

(1) カーネル

RI78V4 V1.xx.xxの核となる処理部分,およびRI78V4 V1.xx.xxが提供するサービス・コールの本体処理部分であり,以下に示す機能を提供しています。

- タスク管理機能

- タスク付属同期機能

- 同期通信機能(セマフォ,イベントフラグ,メールボックス)

- メモリ・プール管理機能(固定長メモリ・プール)

- 時間管理機能

- システム状態管理機能

- 割り込み管理機能

- システム構成管理機能

- スケジューリング機能

(2) ユーザ・オウン・コーディング部

RI78V4 V1.xx.xxでは,様々な実行環境に対応するために,RI78V4 V1.xx.xxが処理を実行する上で必要となるハードウエア依存処理をユーザ・オウン・コーディング部として切り出し,サンプル・ソース・ファイルを提供しています。これにより,様々な実行環境への移植性を向上させるとともに,カスタマイズを容易なものとしています。

以下に,機能別に切り出されているユーザ・オウン・コーディング部の一覧を示します。

- 割り込み管理機能(割り込みエントリ処理)

- システム構成管理機能(ブート処理,初期化ルーチン)

- スケジューリング機能(アイドル・ルーチン)

備考  #pragma rtos_interrupt指令を用いて記述された割り込みハンドラについては,Cコンパイラが“割り込み要求名に対応した割り込みエントリ処理”を自動的に出力するため,ユーザが該当割り込みエントリ処理を記述する必要がありません。

備考  詳細は,「RI78V4 コーディング編」を参照してください。