2.1.3 既存のGHSプロジェクト・ファイルを使用する

既存のGHSプロジェクト・ファイルを使用してCS+のプロジェクトを作成する方法について説明します。

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デバッグ専用プロジェクトと同様に,GHSコンパイラでビルドしたロード・モジュールを使用したデバッグをCS+上で行うことができます。

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既存のGHSプロジェクト・ファイルを使用して簡単にビルドを行うことができます。

備考

GHSのダウンロード・モジュール・ファイルを使用する場合の注意点などは「CS+ RH850 デバッグ・ツール編」の「機  能」→「ダウンロード/アップロード」→「応用的なダウンロード方法」を参照してください。

 

既存のGHSプロジェクト・ファイルを使用したCS+のプロジェクトの作成手順を以下に示します。

備考

(1),(4),(5),(6)についての詳細は,「CS+ プロジェクト操作編」を参照してください。

(1)

プロジェクトの作成/読み込み

CS+プロジェクトの新規作成,またはGHSプロジェクト・ファイルを使用して作成した既存のCS+プロジェクトの読み込みを行います。

新規作成する場合は,プロジェクトの種類に[既存GHSプロジェクト・ファイル使用(GHS CCRH850)]を指定してください。

(2)

ツールのパスの確認

プロパティ パネル[ビルド・オプション]タブの[ツールのパス]カテゴリの設定を確認し,必要に応じて設定し直してください。

(3)

使用するGHSプロジェクト・ファイルの設定

プロパティ パネル[ビルド・オプション]タブの[ビルド]カテゴリにおいて,使用するGHSプロジェクト・ファイルを設定します。

注意

ビルド・オプションを設定する場合は,あらかじめGreen Hills Software社のMULTIを使用して設定しておいてください。

(4)

ダウンロード・ファイルの設定

エクスプローラなどからロード・モジュール・ファイルをドラッグし,プロジェクト・ツリーのダウンロード・ファイル・ノード上でドロップしてください。

備考

詳細は「CS+ プロジェクト操作編」の「外部ビルド・ツールの使用」→「プロジェクトにファイルを追加する」→「ダウンロード・ファイルを追加する」を参照してください。その際,“デバッグ専用プロジェクト”は“既存GHSプロジェクト・ファイル使用プロジェクト”に読み替えてください。

(5)

ビルドの実行

ビルドを実行します。

備考

ビルド処理前,およびビルド処理後に実行したいコマンドがある場合は,プロパティ パネル[共通オプション]タブの[その他]カテゴリにおいて,[ビルド前に実行するコマンド]プロパティ,および[ビルド後に実行するコマンド]プロパティを設定してください。

(6)

プロジェクトの保存

プロジェクトの設定内容をプロジェクト・ファイルに保存します。