5.4.2 マクロの利用

マクロとは,一連の決まった手順パターンを登録し,それを利用して記述するものです。マクロはユーザが定義します。マクロの定義方法は次のように,マクロ本体を“.macro”と“.endm”,で囲む形になります。

PUSHMAC .macro  REG             ;次の2つの文がマクロ本体
        add     -4, sp
        st.w    REG, 0x0[sp]
.endm

上記を定義したあと,次のように記述した場合,「r19をスタックに格納する」というコードに置き換えられます。

PUSHMAC r19

したがって,次のようなコードに展開されます。

add     -4, sp
st.w    r19, 0x0[sp]