2.3 環境変数

ここでは,環境変数について説明します。

最適化リンカの環境変数とコマンド・ラインでの指定例を以下に示します。

 

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HLNK_LIBRARY1,HLNK_LIBRARY2,HLNK_LIBRARY3

最適化リンカが使用するデフォルト・ライブラリ名を指定します。

ライブラリは,-library オプションで指定したものを優先してリンクします。

その後,未解決のシンボルがある場合,HLNK_LIBRARY1,HLNK_LIBRARY2,HLNK_LIBRARY3 の順に,デフォルト・ライブラリを検索します。

>set HLNK_LIBRARY1=usr1.lib
>set HLNK_LIBRARY2=usr2.lib
>set HLNK_LIBRARY3=usr3.lib

 

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HLNK_TMP

最適化リンカがテンポラリ・ファイルを作成するフォルダを指定します。

この環境変数の指定がない場合は,カレント・フォルダに作成します。

>set HLNK_TMP=D:\workspace\tmp

 

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HLNK_DIR

最適化リンカの入力ファイル格納フォルダを指定します。

-inputオプション,-libraryオプションで指定したファイルの検索順序は,カレント・フォルダ,HLNK_DIR指定フォルダとなります。

ただし,ワイルドカードで指定したファイルは,カレント・フォルダ内だけを検索します。

>set HLNK_DIR=D:\workspace\obj1;D:\workspace\obj2