4.1.1 未規定の項目

この項では,ANSI規格で未規定の項目について説明します。

(1)

静的記憶域の初期化

静的データは,コンパイル時にデータ・セクションとして出力されます。

(2)

行の最終位置,後退(\b),水平タブ(\t),垂直タブ(\v)

表示装置に依存となります。

(3)

浮動小数点

IEC 60559:1989(IEEE754-1985)に準拠しています。

IEEE:Institute of Electrical and Electronics Engineers(電気電信学会)の略称です。
また,IEEE754とは,浮動小数点演算を扱うシステムにおいて,扱うデータ形式や数値範囲などの仕様の統一化を図った標準です。

 

ただし,double型,およびlong double型のデフォルトは,32ビットとします。オプション-dbl_size=8 使用の場合は,64 ビットとします。

(4)

式の評価順序

未規定とします。

(5)

引数の評価順序

未規定とします。

(6)

構造体指定子,および共用体指定子

ビット・フィールドを保持する構造体オブジェクトの境界調整は,「(8) ビット・フィールド」を参照してください。

(7)

関数定義−仮引数の記憶域

スタック,およびレジスタに割り付けます。詳細は,「9.1 関数呼び出しインタフェース」を参照してください。

(8)

#演算子,および##演算子の評価順序

未規定とします。