2.3.4.1 [接続用設定]タブ

次に示すカテゴリごとに,デバッグ・ツールとの接続に関する設定を行います。

 

(1) [内部ROM/RAM]

(2) [クロック]

(3) [フラッシュ]

(4) [ホット・プラグイン]

 

(1)

[内部ROM/RAM]

内部ROM/RAMに関する設定を表示します。

図 2.32

[内部ROM/RAM]カテゴリ【E20】

(a)

[内部ROMサイズ[Kバイト]]

エミュレーションする内部ROMサイズを表示します(単位:Kバイト)。

このプロパティ値を変更することはできません。

(b)

[内部RAMサイズ[バイト]]

エミュレーションする内部RAMサイズを表示します(単位:Kバイト)。

このプロパティ値を変更することはできません。

(c)

[データフラッシュ・メモリ・サイズ[Kバイト]]

選択しているマイクロコントローラのデータフラッシュ・メモリ領域のサイズを表示します(単位:Kバイト)。

選択しているマイクロコントローラがデータフラッシュ・メモリ非搭載品の場合は,[0]を表示します。

このプロパティ値を変更することはできません。

(2)

[クロック]

クロックに関する設定を行います。

図 2.33

[クロック]カテゴリ【E20】

(a)

[メイン・クロック周波数[MHz]]

メイン・クロック周波数を指定します。

ドロップダウン・リストによる選択,または直接入力により,0.001〜99.999(単位:MHz)の範囲の数値を指定します(デフォルト:[内蔵クロックを使用する])。

なお,X1/X2発振の場合は,クロック周波数を指定してください。

また,PLL搭載品で外部クロック発振の場合は,発振器/発振子の周波数(PLL設定前)を指定してください。

備考

メイン・クロック周波数は,E20 とホスト・マシンの通信の同期に使用します。
CPUの動作周波数を設定するものではありません。

(b)

[サブ・クロック周波数[kHz]]

サブ・クロック周波数を指定します。

ドロップダウン・リストによる選択,または直接入力により,0.001〜99.999(単位:kHz)の範囲の数値を指定します(デフォルト:[内蔵クロックを使用する])。

備考

サブ・クロック周波数は,E20とホスト・マシンの通信の同期に使用します。
CPUの動作周波数を設定するものではありません。

(c)

[モニタ・クロック]

プログラム停止中にモニタ・プログラムが動作するクロックを,次のドロップダウン・リストより選択します。

システム

メイン・クロックで動作します(デフォルト)。

ユーザ

プログラムで設定されているクロックで動作します。

(3)

[フラッシュ]

フラッシュ書き換えに関する設定を行います。

注意

E20がCS+に接続している場合,このカテゴリ内のプロパティ値を変更することはできません。

図 2.34

[フラッシュ]カテゴリ

(a)

[セキュリティID]

このプロパティは,選択しているマイクロコントローラが,フラッシュ・メモリのROMセキュリティ機能(オンチップ・デバッグ・セキュリティID)をサポートしている場合のみ表示されます。

内部ROM,または内部フラッシュ・メモリ上のコードを読み出す際のセキュリティIDを指定します。

直接入力により,20桁の16進数(10バイト:0x0〜0xFFFFFFFFFFFFFFFFFFFE)で指定します(デフォルト:[00000000000000000000])。

なお,オンチップ・デバッグ・セキュリティIDについての詳細は,E20のユーザーズ・マニュアルを参照してください。

(b)

[フラッシュ書き換えを許可する]

フラッシュ・メモリの書き換えを許可するか否かを選択します。

許可する場合は[はい]を選択してください(デフォルト)。

なお,[いいえ]を選択した場合,デバッグ・ツールからフラッシュ・メモリ領域に対する書き換え操作が一切できなくなります。

(c)

[ワイド・ボルテージ・モードを使用する]

このプロパティは,選択しているマイクロコントローラが,フラッシュ書き換えのワイド・ボルテージ・モードをサポートしている場合のみ表示されます。

フラッシュ書き換えを行う際に,ワイド・ボルテージ・モードで行うか否かを選択します。

ワイド・ボルテージ・モードで行う場合は[はい]を選択してください(デフォルト)。

(d)

[起動時にフラッシュROMを消去する]

このプロパティは,[フラッシュ書き換えを許可する]プロパティにおいて,[はい]を選択した場合のみ表示されます。

デバッグ・ツールと接続する際に,フラッシュROMの消去を行うか否かを選択します。

消去する場合は[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。

なお,このプロパティは,デバッグ・ツールと接続後,自動的に[いいえ]に設定されます。

注意

ホット・プラグイン接続の場合,このプロパティの指定は無視し,フラッシュROMの消去は行いません。

(4)

[ホット・プラグイン]

ホット・プラグイン接続に関する設定を行います。

ただし,このカテゴリは,選択しているマイクロコントローラがホット・プラグイン機能搭載品の場合のみ表示されます。

ホット・プラグイン接続,およびこのカテゴリ内の設定についての詳細は,「2.4.3 デバッグ・ツールをホット・プラグイン接続する【E1】【E20】」を参照してください。