1. 3. 1 RI78V4 V2.xx.xx
RI78V4 V2
.xx.xxは,以下に示したモジュールから構成されています。
RI78V4 V2
.xx.xxの核となる処理部分,およびRI78V4が提供するサービス・コールの本体処理部分であり,以下に示す機能を提供しています。
- 同期通信機能(セマフォ,イベントフラグ,データ・キュー,メールボックス)
- メモリ・プール管理機能(固定長メモリ・プール)
RI78V4 V2
.xx.xxでは,様々な実行環境に対応するために,RI78V4 V2
.xx.xxが処理を実行する上で必要となるハードウエア依存処理をユーザ・オウン・コーディング部として切り出し,サンプル・ソース・ファイルを提供しています。これにより,様々な実行環境への移植性を向上させるとともに,カスタマイズを容易なものとしています。
以下に,機能別に切り出されているユーザ・オウン・コーディング部の一覧を示します。
- システム構成管理機能(ブート処理,初期化ルーチン)
備考
割り込みハンドラをC言語で記述(システム・コンフィギュレーション・ファイルの割り込みハンドラ定義(DEF_INH)にてTA_HLNG属性を指定)する場合,Cコンパイラが“割り込み要求名に対応した割り込みエントリ処理”を自動的に出力するため,ユーザが該当割り込みエントリ処理を記述する必要がありません。
備考 詳細は,「RI78V4 V2
.xx.xxリアルタイム・オペレーティング・システム ユーザーズマニュアル コーディング編」を参照してください。