2.3.4.1 [接続用設定]タブ

次に示すカテゴリごとに,デバッグ・ツールとの接続に関する設定を行います。

 

(1) [クロック]

(2) [エミュレータとの接続]

(3) [ターゲット・ボードとの接続]

(4) [フラッシュ]

(5) [メモリ]

(6) [CPU仮想化支援機能]

(1)

[クロック]

クロックに関する設定を行います。

図 2.40

[クロック]カテゴリ【E20】

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[メイン・クロックを搭載する]

ターゲット・ボードにメイン・クロックを搭載するか否かを選択します。

メイン・クロックを搭載せずに内蔵発振回路を使用する場合は,[いいえ]を選択してください。

メイン・クロックを搭載する場合は,[はい]を選択し,[メイン・クロック周波数[MHz]]プロパティで周波数を指定してください。

なお,[いいえ]を選択した場合,以下のプロパティが固定値となります。

 

[LPDモード] :[4ピン]

[接続時にOPJTAGをLPD接続に設定する] :[いいえ]

 

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[メイン・クロック周波数[MHz]]

メイン・クロック周波数(逓倍前)を指定します。

ドロップダウン・リストによる選択,または直接入力により,0.001〜999.999(単位:MHz)の範囲の数値で指定してください(デフォルト:[10.00])。

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[CPUクロック周波数[MHz]]

CPUクロック周波数(逓倍後)をコアごとに指定します。

サブプロパティとして,選択しているマイクロコントローラが持つコア名称を表示します。

各コアのCPUクロック周波数を,ドロップダウン・リストによる選択,または直接入力により,0.001〜999.999(単位:MHz)の範囲の数値で指定してください。

なお,表示されるコア名称の数,およびデフォルトのCPUクロック周波数は,選択しているマイクロコントローラの種類により異なります。

備考

CPUクロック周波数は,トレースのタイム・スタンプ情報を実時間に換算する際に使用されます。

(2)

[エミュレータとの接続]

このカテゴリでは,E20とホスト・マシンとの接続に関する設定を行います。

注意

E20と接続中にこのカテゴリ内のプロパティを変更することはできません。

図 2.41

[エミュレータとの接続]カテゴリ

 

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[エミュレータシリアルNo.]

接続されているE20のシリアル番号をドロップダウン・リストに全て表示します。

接続するE20のシリアル番号を指定してください。

なお,ドロップダウン・リストはドロップダウン時に毎回更新します。

(3)

[ターゲット・ボードとの接続]

E20とターゲット・ボードとの接続に関する設定を行います。

注意

E20がCS+に接続している場合,このカテゴリ内のプロパティを変更することはできません。

図 2.42

[ターゲット・ボードとの接続]カテゴリ【E20】

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[LPDモード]

使用するLPD通信方式のモードを選択します。

ドロップダウン・リスト内に表示されるピン数は,選択しているマイクロコントローラの種類により異なります。

ただし,選択できるモードが1つしか存在しない場合は,このプロパティを変更することはできません。

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[ボーレート[kbps]]

このプロパティは,[LPDモード]プロパティにおいて,[1ピン]を選択した場合のみ表示されます。

LPD通信方式の通信速度を選択します(デフォルト:[500])。

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[LPDクロック周波数[kHz]]

このプロパティは,[LPDモード]プロパティにおいて,[4ピン]を選択した場合のみ表示されます。

LPD通信方式のクロック周波数を選択します(デフォルト:[Default])。

なお,[Default]を選択した場合は,マイクロコントローラ固有のデフォルト値で接続処理を行います。

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[接続時にOPJTAGをLPD接続に設定する]

デバッグ・ツールとの接続時にシリアル・プログラミング・モードで起動し,オプション・バイトの設定をLPD接続に変更するか否かを選択します。

[はい]を選択した場合,接続時にシリアル・プログラミング・モードで起動し,OPJTAGをチェックします。この際にLPD設定でない場合はLPD設定に変更し,その後デバッグ・モードに移行します(デフォルト)。

[いいえ]を選択した場合,接続時にデバッグ・モードで起動し,OPJTAGをチェックします。この際にLPD設定でない場合はメッセージ・ダイアログを表示します。

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[切断時にOPJTAGをJTAG接続に設定する]

このプロパティは,[接続時にOPJTAGをLPD接続に設定する]プロパティにおいて,[はい]を選択した場合のみ変更することができます。

デバッグ・ツールとの接続を切断する際に,オプション・バイトの設定をJTAG接続に変更するか否かを選択します。

切断時にオプション・バイトの設定をJTAG接続に変更する場合は[はい]を選択してください。

なお,[いいえ](デフォルト)を選択している場合,切断時にオプション・バイトを変更しないため,ピン・モードはLPDモード設定となります。

備考

E20との接続時にCS+は,オプション・バイトがLPDモード設定になっていない場合,オプション・バイトの値を書き換えます。このため,マイクロコントローラのオプション・バイトがE1との接続前と接続後で異なる可能性があります。

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[接続時にRAMを初期化する]

デバッグ・ツール接続時にRAMを初期化するか否かを選択します。

RAMを初期化しない場合は[いいえ]を選択してください(デフォルト:[はい])。

[いいえ]を選択した場合,RAMを初期化しないため,ECCエラー発生時のデバッグが可能となります。

注意

[いいえ]を選択した場合,フラッシュ書き換えを伴う以下の機能は使用できません。

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ダウンロード

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フラッシュ・オプションの設定 ダイアログを使用したオプション・バイトの書き込み

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ソフトウェア・ブレークポイントの設定

 

また,メモリ パネルウォッチ パネルローカル変数 パネルなどからのRAMへのアクセスもECCエラーの対象となります。
ECCエラー発生時のデバッグの際は,ユーザ・プログラムによるRAMの初期化前にメモリ パネルウォッチ パネルローカル変数 パネルなどを開かないでください。

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[PiggyBack boardを使用する]

このプロパティは,設定が必要なマイクロコントローラを選択している場合のみ表示されます。

PiggyBack boardを使用するか否かを選択します。

PiggyBack boardを使用する場合は[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。

注意

[いいえ]を選択した状態でPiggyBack boardを使用する場合,エミュレータが起動できない可能性があります。

(4)

[フラッシュ]

フラッシュ書き換えに関する設定を行います。

注意

選択しているマイクロコントローラによって,このカテゴリ内のプロパティは変化することがあります。
また,E20がCS+に接続している場合,このカテゴリ内のプロパティを変更することはできません。

図 2.43

[フラッシュ]カテゴリ【E20】

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[セキュリティID]

このプロパティは,選択しているマイクロコントローラが,フラッシュ・メモリのROMセキュリティ機能をサポートしている場合のみ表示されます。

内蔵ROM,または内蔵フラッシュ・メモリ上のコードを読み出す際のIDコードを指定します。

直接入力により,32桁の16進数(16バイト)で指定します(デフォルト:[FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF])。

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[Code Flashのセルフ・プログラミングを行う]

フラッシュ・セルフ・プログラミング機能のフラッシュ・セルフ・ライブラリを使用して,Code Flashの書き換えを行うか否かを選択します。

Code Flashの書き換えを行う場合は,[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。

なお,[はい]を選択した場合,Code Flashのキャッシュは行われません。

注意

[デバッグ・ツール設定]タブ上の[ソフトウエア・ブレークを使用する]プロパティにおいて[はい]を選択している場合,このプロパティは[いいえ]に固定となります(変更不可)。

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[フラッシュ書き込み時にクロックを変更する]

デバッガ操作により,フラッシュ・メモリに書き込みを行う際に,一時的にクロック・スピードを変更するか否かを選択します。

フラッシュ・メモリへの書き込み性能を向上させるために,フラッシュ書き換え時にクロック・アップを行う場合は,[はい]を選択してください(デフォルト)。

[いいえ]を選択した場合,ユーザが設定したクロック・スピードでフラッシュ書き換えを行います。

備考

[はい]を選択した場合,CPUクロックだけではなく周辺クロックも変化するため,ブレーク中も動作している周辺システムに影響がある可能性があります。
[いいえ]を選択した場合,設定したクロック・スピードが低いと,デバッガ操作によるフラッシュ書き換え時間が長くなります。

(5)

[メモリ]

メモリに関する設定を行います。

図 2.44

[メモリ]カテゴリ

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[ワークRAM開始アドレス]

デバッガが使用するワークRAMの開始アドレスを指定します。

なお,アドレス値は4バイト単位の値を指定してください。(入力値が4バイト単位の値でない場合は,自動的に補正されます。)

指定したワークRAMの開始アドレスから[ワークRAMサイズ[Kバイト]]プロパティの表示サイズ分は,デバッガのファームウェアが使用します。

注意

メモリ内容の退避・復帰が行われるためユーザ・プログラムでもこの領域を使用できますが,ワークRAMに配置する領域は,以下の用途では使用できません。

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DMA,またはDTS機能の転送元・転送先

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他の外部マスタでの使用

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[ワークRAMサイズ[Kバイト]]

デバッガが使用するワークRAMのサイズを表示します。

(6)

[CPU仮想化支援機能]

このカテゴリ内のプロパティは,常に無効です。