[個別アセンブル・オプション]タブ


本タブでは,1つのアセンブリ・ソース・ファイルに対して,次に示すカテゴリごとに詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

なお,本タブは,[共通オプション]タブ[コンパイル・オプション]タブ,および[アセンブル・オプション]タブの設定内容を継承します。

これらのタブと異なる値を設定した場合は,プロパティが太字表示となります。

 

(1) [デバッグ情報]

(2) [プリプロセス]

(3) [文字コード]

(4) [出力コード]

(5) [出力ファイル]

(6) [アセンブル・リスト]

(7) [エラー出力]

(8) [警告メッセージ]

(9) [その他]

備考

本タブは,[ビルド設定]タブ[ビルド]カテゴリの[個別アセンブル・オプションを設定する]プロパティで[はい]を選択した場合のみ表示します。

図 A.14

プロパティ パネル:[個別アセンブル・オプション]タブ

[各カテゴリの説明]

(1)

[デバッグ情報]

デバッグ情報に関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

デバッグ情報を生成する

デバッグ情報を生成するかどうかを選択します。

出力ファイル中にソース・デバッグ用の情報を出力することにより,デバッガでのソース・デバッグが可能となります。

ccrhコマンドの-gオプションに相当します。

デフォルト

アセンブル・オプションの設定値

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい(-g)

デバッグ情報を生成します。

いいえ

デバッグ情報を生成しません。

(2)

[プリプロセス]

プリプロセスに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

追加のインクルード・パス

アセンブル時の追加のインクルード・パスを指定します。

次のプレースホルダに対応しています。

%ActiveProjectDir% : アクティブ・プロジェクト・フォルダの絶対パスに置換します。

%ActiveProjectName% : アクティブ・プロジェクト名に置換します。

%BuildModeName% : ビルド・モード名に置換します。

%MainProjectDir% : メイン・プロジェクト・フォルダの絶対パスに置換します。

%MainProjectName% : メイン・プロジェクト名に置換します。

%MicomToolPath% : 本製品のインストール・フォルダの絶対パスに置換します。

%ProjectDir% : プロジェクト・フォルダの絶対パスに置換します。

%ProjectName% : プロジェクト名に置換します。

%TempDir% : テンポラリ・フォルダの絶対パスに置換します。

%WinDir% : Windowsシステム・フォルダの絶対パスに置換します。

指定したインクルード・パスは,CC-RHの標準インクルード・ファイル・フォルダよりも優先して検索します。

パスはプロジェクト・フォルダを基点とします。

本プロパティを省略した場合は,CC-RHの標準インクルード・ファイル・フォルダのみ検索します。

ccrhコマンドの-Iオプションに相当します。

指定したインクルード・パスはサブプロパティとして表示します。

インクルード・パスに大文字,小文字の区別はありません。

デフォルト

追加のインクルード・パス[定義数]

変更方法

[...]ボタンをクリックし,パス編集 ダイアログによる編集

サブプロパティはテキスト・ボックスによる直接入力も可能

指定可能値

259文字までの文字列

256個まで指定可能です。

ビルド・ツールに指定した全体インクルード・パスも使用する

使用するビルド・ツールの[アセンブル・オプション]タブ[プリプロセス]カテゴリの[追加のインクルード・パス]プロパティで指定したインクルード・パスも使用してアセンブルするかどうかを選択します。

インクルード・パスは,以下の順で追加します。

-

本タブの[追加のインクルード・パス]プロパティで指定したパス

-

[アセンブル・オプション]タブの[追加のインクルード・パス]プロパティで指定したパス

-

[アセンブル・オプション]タブの[システム・インクルード・パス]プロパティに表示しているパス

ccrhコマンドの-Iオプションに相当します。

デフォルト

はい

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

使用するビルド・ツールのプロパティで指定したインクルード・パスも使用してアセンブルします。

いいえ

使用するビルド・ツールのプロパティで指定したインクルード・パスを使用しません。

定義マクロ

定義したいマクロ名を指定します。

マクロ名=定義値」の形式で1行に1つずつ指定します。

「=定義値」の部分は省略可能で,省略した場合,定義値を1 とします。

ccrhコマンドの-Dオプションに相当します。

指定したマクロはサブプロパティとして表示します。

デフォルト

アセンブル・オプションの設定値

変更方法

[...]ボタンをクリックし,テキスト編集 ダイアログによる編集

サブプロパティはテキスト・ボックスによる直接入力も可能

指定可能値

256文字までの文字列

256個まで指定可能です。

定義解除マクロ

定義解除したいマクロ名を指定します。

マクロ名」の形式で1行に1つずつ指定します。

ccrhコマンドの-Uオプションに相当します。

指定したマクロはサブプロパティとして表示します。

デフォルト

アセンブル・オプションの設定値

変更方法

[...]ボタンをクリックし,テキスト編集 ダイアログによる編集

サブプロパティはテキスト・ボックスによる直接入力も可能

指定可能値

256文字までの文字列

256個まで指定可能です。

(3)

[文字コード]

文字コードに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

文字コード

ソース・ファイル中の日本語/中国語のコメント,文字列に対して,使用する文字コードを選択します。

ccrhコマンドの-Xcharacter_setオプションに相当します。

デフォルト

アセンブル・オプションの設定値

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

自動(なし)

ソース・ファイル中の日本語の文字コードをSJISと解釈します。

SJIS(-Xcharacter_set=sjis)

ソース・ファイル中の日本語の文字コードをSJISと解釈します。

EUC(-Xcharacter_set=euc_jp)

ソース・ファイル中の日本語の文字コードをEUCと解釈します。

UFT-8(-Xcharacter_set=utf8)

ソース・ファイル中の日本語の文字コードをUFT-8と解釈します。

Big5(-Xcharacter_set=big5)

ソース・ファイル中の中国語の文字コードを繁体字中国語と解釈します。

GB2312(-Xcharacter_set=gb2312)

ソース・ファイル中の中国語の文字コードを簡体字中国語と解釈します。

処理しない(-Xcharacter_set=none)

ソース・ファイル中の日本語/中国語の文字コードを解釈しません。

(4)

[出力コード]

出力コードに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

32ビット分岐命令を使用する

jarl,およびjr命令に対して,far jump機能を使用するかどうかを選択します。

far jump機能を使用することにより,jarl,およびjr命令をjarl32,およびjr32命令とみなしてアセンブルを行います。

ccrhコマンドの-Xasm_option=-Xasm_far_jumpオプションに相当します。

デフォルト

アセンブル・オプションの設定値

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい(-Xasm_option=-Xasm_far_jump)

jarl,およびjr命令をjarl32,およびjr32命令とみなしてアセンブルを行います。

いいえ

jarl,およびjr命令としてアセンブルを行います。

(5)

[出力ファイル]

出力ファイルに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

オブジェクト・ファイル名

アセンブル後に生成するオブジェクト・ファイルの名前を指定します。

“.obj”以外の拡張子を指定することはできません。

拡張子を省略した場合は,“.obj”を自動的に付加します。

空欄の場合は,ソース・ファイル名の拡張子を“.obj”に置き換えたものとなります。

ccrhコマンドの-oオプションに相当します。

デフォルト

空欄

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力

指定可能値

259文字までの文字列

(6)

[アセンブル・リスト]

アセンブル・リストに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

アセンブル・リスト・ファイルを出力する

アセンブル・リスト・ファイルを出力するかどうかを選択します。

ccrhコマンドの-Xasm_option=-Xprn_pathオプションに相当します。

デフォルト

アセンブル・オプションの設定値

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい(-Xasm_option=-Xprn_path)

アセンブル・リスト・ファイルを出力します。

いいえ

アセンブル・リスト・ファイルを出力しません。

アセンブル・リスト・ファイル出力フォルダ

アセンブル・リスト・ファイルの出力先フォルダを指定します。

アセンブル・リスト・ファイルは,ソース・ファイル名の拡張子を“.prn”で置き換えた名前で出力します。

相対パスで指定した場合は,メイン・プロジェクト,またはサブプロジェクトのフォルダを基点とします。

絶対パスで指定した場合は,メイン・プロジェクト,またはサブプロジェクトのフォルダを基点とした相対パスに変換します(ドライブが異なる場合を除く)。

次のプレースホルダに対応しています。

%BuildModeName% : ビルド・モード名に置換します。

空欄の場合は,プロジェクト・フォルダを指定したものとみなします。

ccrhコマンドの-Xasm_option=-Xprn_pathオプションに相当します。

なお,本プロパティは,[アセンブル・リスト・ファイルを出力する]プロパティで[はい(-Xasm_option=-Xprn_path)]を選択した場合のみ表示します。

デフォルト

アセンブル・オプションの設定値

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力,または[...]ボタンをクリックし,フォルダの参照 ダイアログによる編集

指定可能値

247文字までの文字列

(7)

[エラー出力]

エラー出力に関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

エラー・メッセージ・ファイルを出力する

エラー・メッセージ・ファイルを出力するかどうかを選択します。

ccrhコマンドの-Xerror_fileオプションに相当します。

なお,本プロパティの選択にかかわらず,エラー・メッセージは出力 パネルに表示します。

デフォルト

共通オプションの設定値

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい(-Xerror_file)

エラー・メッセージ・ファイルを出力します。

いいえ

エラー・メッセージ・ファイルを出力しません。

エラー・メッセージ・ファイル出力フォルダ

エラー・メッセージ・ファイルの出力先フォルダを指定します。

相対パスで指定した場合は,メイン・プロジェクト,またはサブプロジェクトのフォルダを基点とします。

絶対パスで指定した場合は,メイン・プロジェクト,またはサブプロジェクトのフォルダを基点とした相対パスに変換します(ドライブが異なる場合を除く)。

次のプレースホルダに対応しています。

%BuildModeName% : ビルド・モード名に置換します。

空欄の場合は,プロジェクト・フォルダを指定したものとみなします。

ccrhコマンドの-Xerror_fileオプションに相当します。

なお,本プロパティは,[エラー・メッセージ・ファイルを出力する]プロパティで[はい(-Xerror_file)]を選択した場合のみ表示します。

デフォルト

共通オプションの設定値

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力,または[...]ボタンをクリックし,フォルダの参照 ダイアログによる編集

指定可能値

247文字までの文字列

エラー・メッセージ・ファイル名

エラー・メッセージ・ファイルの名前を指定します。

拡張子は自由に指定可能です。

次のプレースホルダに対応しています。

%ActiveProjectName% : アクティブ・プロジェクト名に置換します。

%MainProjectName% : メイン・プロジェクト名に置換します。

%ProjectName% : プロジェクト名に置換します。

空欄の場合は,%ProjectName%.errを指定したものとみなします。

ccrhコマンドの-Xerror_fileオプションに相当します。

なお,本プロパティは,[エラー・メッセージ・ファイルを出力する]プロパティで[はい(-Xerror_file)]を選択した場合のみ表示します。

デフォルト

共通オプションの設定値

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力

指定可能値

259文字までの文字列

(8)

[警告メッセージ]

警告メッセージに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

表示させない警告メッセージ

表示させない警告メッセージの番号を指定します。

複数指定する場合は,メッセージ番号をカンマで区切って指定します(例:02042,02107)。

また,ハイフンを使用して,区間設定を行うこともできます(例:02222-02554,02699-02782)。

ccrhコマンドの-Xno_warningオプションに相当します。

デフォルト

共通オプションの設定値

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力,または[...]ボタンをクリックし,文字列入力 ダイアログによる編集

指定可能値

2048文字までの文字列

(9)

[その他]

アセンブルに関するその他の詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

アセンブル前に実行するコマンド

アセンブル処理前に実行するコマンドを指定します。

バッチファイルを指定する場合は,call命令を使用してください(例:call a.bat)。

次のプレースホルダに対応しています。

%ActiveProjectDir% : アクティブ・プロジェクト・フォルダの絶対パスに置換します。

%ActiveProjectName% : アクティブ・プロジェクト名に置換します。

%AssembledFile% : アセンブル時の出力ファイルの絶対パスに置換します。

%BuildModeName% : ビルド・モード名に置換します。

%InputFile% : アセンブル対象ファイルの絶対パスに置換します(ただし,一括ビルドの場合は置換しません)。

%MainProjectDir% : メイン・プロジェクト・フォルダの絶対パスに置換します。

%MainProjectName% : メイン・プロジェクト名に置換します。

%MicomToolPath% : 本製品のインストール・フォルダの絶対パスに置換します。

%Options% : ビルド実行時のコマンド・ライン・オプションに置換します。

%OutputDir% : 出力フォルダの絶対パスに置換します。

%OutputFile% : 出力ファイルの絶対パスに置換します。

%Program% : 実行中のプログラム名に置換します。

%ProjectDir% : プロジェクト・フォルダの絶対パスに置換します。

%ProjectName% : プロジェクト名に置換します。

%TempDir% : テンポラリ・フォルダの絶対パスに置換します。

%WinDir% : Windowsシステム・フォルダの絶対パスに置換します。

先頭行に“#!python”と記述すると,2行目から最終行までの内容をPythonコンソールのスクリプトと判断し,アセンブル処理前にPythonコンソールで実行します。

なお,スクリプト中にはプレースホルダの記述も可能です。

指定したコマンドはサブプロパティとして表示します。

デフォルト

アセンブル・オプションの設定値

変更方法

[...]ボタンをクリックし,テキスト編集 ダイアログによる編集

サブプロパティはテキスト・ボックスによる直接入力も可能

指定可能値

1023文字までの文字列

64個まで指定可能です。

アセンブル後に実行するコマンド

アセンブル処理後に実行するコマンドを指定します。

バッチファイルを指定する場合は,call命令を使用してください(例:call a.bat)。

次のプレースホルダに対応しています。

%ActiveProjectDir% : アクティブ・プロジェクト・フォルダの絶対パスに置換します。

%ActiveProjectName% : アクティブ・プロジェクト名に置換します。

%AssembledFile% : アセンブル時の出力ファイルの絶対パスに置換します。

%BuildModeName% : ビルド・モード名に置換します。

%InputFile% : アセンブル対象ファイルの絶対パスに置換します(ただし,一括ビルドの場合は置換しません)。

%MainProjectDir% : メイン・プロジェクト・フォルダの絶対パスに置換します。

%MainProjectName% : メイン・プロジェクト名に置換します。

%MicomToolPath% : 本製品のインストール・フォルダの絶対パスに置換します。

%Options% : ビルド実行時のコマンド・ライン・オプションに置換します。

%OutputDir% : 出力フォルダの絶対パスに置換します。

%OutputFile% : 出力ファイルの絶対パスに置換します。

%Program% : 実行中のプログラム名に置換します。

%ProjectDir% : プロジェクト・フォルダの絶対パスに置換します。

%ProjectName% : プロジェクト名に置換します。

%TempDir% : テンポラリ・フォルダの絶対パスに置換します。

%WinDir% : Windowsシステム・フォルダの絶対パスに置換します。

先頭行に“#!python”と記述すると,2行目から最終行までの内容をPythonコンソールのスクリプトと判断し,アセンブル処理後にPythonコンソールで実行します。

なお,スクリプト中にはプレースホルダの記述も可能です。

指定したコマンドはサブプロパティとして表示します。

デフォルト

アセンブル・オプションの設定値

変更方法

[...]ボタンをクリックし,テキスト編集 ダイアログによる編集

サブプロパティはテキスト・ボックスによる直接入力も可能

指定可能値

1023文字までの文字列

64個まで指定可能です。

その他の追加オプション

その他に追加するアセンブル・オプションを入力します。

アセンブラはccrh.exe経由で実行されます。必要に応じて“-Xasm_option=”を付加してください。

ここで設定したオプションは,アセンブル・オプション群の最後に付加します。

デフォルト

アセンブル・オプションの設定値

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力,または[...]ボタンをクリックし,文字列入力 ダイアログによる編集

指定可能値

259文字までの文字列