-show


最適化リンケージエディタ(rlink)・オプション / リストオプション

[指定形式]

-show[= <sub>[,…]]
        <sub> : { symbol | reference | section | xreference | total_size | vector | 
                  struct | relocation_attribute | all }

 

[詳細説明]

-

リストの出力内容を指定します。

-

サブオプションの一覧を表 2.17に示します。

-

各リストの具体例については「リンケージリスト」、「ライブラリリスト」を参照してください。

表 2.17

showオプションのサブオプション一覧

No

出力形式

サブオプション名

意味

1

form=library

symbol

モジュール内シンボル名一覧を出力します。

reference

指定できません。

section

モジュール内セクション一覧を出力します。

xreference

指定できません。

total_size

指定できません。

vector

指定できません。

relocation_attribute

指定できません。

cfi

指定できません。

all

モジュール内シンボル名、セクション一覧を出力します。

2

form=library以外

symbol

シンボルアドレス、サイズ、種別、最適化内容を出力します。

reference

シンボルの参照回数を出力します。(form=relocateの時は指定できません)

section

指定できません。

xreference

クロスリファレンス情報を出力します。

total_size

ROM配置対象、RAM配置対象ごとに、セクションの合計サイズを表示します。

vector

ベクタ情報を出力します。(form=relocatableのときは指定できません)

struct

構造体、共用体メンバ情報を出力します。(-form=rel/obj のときは指定できません)

relocation_attribute

form=absを指定し、かつstripを指定していないとき、再配置属性を出力します。

form=hex/bin/stypeを指定し、かつ入力ファイルがabsolute/hex/stype形式でないとき、再配置属性を出力します。

これら以外の場合は指定できません。

cfi

関数リストを出力します。

オプションcfi未指定時は指定できません(エラーになります)。

form=absかつオプションstrip未指定時は指定できます。

form=hex/bin/stypeかつ入力ファイルがabsolute/hex/stypeの場合は指定できます。

それ以外の場合は指定できません。

all

show=symbol,xreferrence,total_size指定時と同内容を出力します。(form=rel)

show=symbol,reference,xreference,total_size,struct指定時と同内容を出力します。(form=abs)

show=symbol,reference,xreference,total_size,struct指定時と同内容を出力します。(form=hex/stype/bin)

form=objのときは指定できません。

 

[備考]

-

オプションformとオプションshowおよびshow=allで有効/無効になる組み合わせは以下のようになります。

 

 

Symbol

Reference

Section

Xreference

Vector

Total_size

relocation_attribute

cfi

form=abs

showのみ

有効

有効

無効

無効

無効

無効

無効

無効

show=all

有効

有効

無効

有効

有効

有効

無効

無効

form=lib

showのみ

有効

無効

有効

無効

無効

無効

無効

無効

show=all

有効

無効

有効

無効

無効

無効

無効

無効

form=rel

showのみ

有効

無効

無効

無効

無効

無効

無効

無効

show=all

有効

無効

無効

有効

無効

有効

無効

無効

form=obj

showのみ

有効

有効

無効

無効

無効

無効

無効

無効

show=all

無効

無効

無効

無効

無効

無効

無効

無効

form=hex/bin/sty

showのみ

有効

有効

無効

無効

無効

無効

無効

無効

show=all

有効

有効

無効

有効

有効

有効

無効

無効

入力ファイルがabsolute形式の場合は無効です。
クロスリファレンス情報の出力に関しては、下記制限があります。

-

入力ファイルがabsolute形式の場合、参照側アドレスの情報は出力されません。

-

同一ファイル内の、定数シンボルへの参照に関する情報は出力されません。

-

コンパイル時に最適化が有効で、直下の関数を呼び出す場合についての情報は出力されません。

-

外部変数アクセス最適化が有効な場合、ベースとなるシンボルを除いて、変数の参照情報は出力されません。

-

show=total_sizeで表示する情報は、別オプションtotal_sizeでの表示内容と同じです。

-

show=referenceが有効な場合に、#pragma addressで指定された変数の参照回数が0として出力されます。

-

extractが指定されている場合、サブオプションを指定することはできません。