B.7 置換構成体

置換構成体は,検索/置換のパターンでのみ,使用できます。エスケープ文字と置換構成体は,置換パターンで認識される特殊な構成体です。

以下の表に,名前付き置換パターンおよび番号付き置換パターンを定義する方法を示します。

表 B.8

置換構成体一覧

文字

説明

$1

グループ番号1(10進数)と一致した最後の部分文字列に置換されます。2番目のグループは2($2)となり,以降同様です。

たとえば,置換パターンa*$1bの場合,文字列a*の後に,最初にキャプチャしたグループが一致する部分文字列,さらに文字列b(指定されている場合)が続くような文字列を挿入します。

$0

一致した部分のコピーに置換されます。

$&

一致した部分のコピーに置換されます。

$$

単一の$リテラルに置換されます。

備考 1.

*文字は,置換パターンではメタ文字として認識されません。

備考 2.

$パターンは,正規表現一致パターンでは認識されません。正規表現では,$は文字列の末尾を示します。