値の推移(ズーム) パネル


解析グラフ パネル[値の推移]タブで表示しているグラフ上で範囲設定した箇所をズーム表示します。

このパネルは,最大4個までオープンすることができます。各パネルは,“値の推移(ズーム)1”,“値の推移(ズーム)2”,“値の推移(ズーム)3”,“値の推移(ズーム)4”の名称で識別され(タイトルバーに表示),それぞれ個別に指定した範囲のズーム表示を行うことができます。

なお,このタブ上でグラフを表示するための操作手順は,「(c) ズーム表示」を参照してください。

注意 1.

プログラム実行中における,グラフのリアルタイム表示更新は行いません。

注意 2.

このパネル上でグラフ化対象の登録/削除は行えません。

備考 1.

このパネルは次のタイミングで表示内容が更新されます。

-

解析グラフ パネル[値の推移]タブのグラフ表示更新時(リアルタイム表示更新を除く)

-

ズーム表示範囲の設定/解除時

-

解析グラフ・データ・ファイル(*.mtac)の読み込み時

備考 2.

現在の表示内容を解析グラフ・データ・ファイル(*.mtac)として保存することにより,表示しているグラフを復帰させることができます(「(6) グラフを復帰するためのグラフ・データを保存する」参照)。

図 A.23

値の推移(ズーム) パネル(デフォルト)

 

スプリッタ上の中央のマークをクリックすることにより,チャネル情報エリアカーソル情報エリアを表示/非表示することができます。

図 A.24

値の推移(ズーム) パネル(全エリア表示)

 

ここでは,次の項目について説明します。

[オープン方法]

-

解析グラフ パネル[値の推移]タブにおいて,ズーム1〜4チェック・ボックスをチェック

[各エリアの説明]

(1)

グラフ・コントロール・エリア

図 A.25

グラフ・コントロール・エリア

(a)

[データ元]

現在表示しているグラフのデータ元を表示します。

表示内容

説明

解析グラフ パネルから取得(オンライン)

[値の推移]タブ上で表示しているグラフをデータ元としています。

ファイルから復元(オフライン)

解析グラフ・データ・ファイル(*.mtac)から読み込んだ情報をデータ元としています。

(b)

[ズーム]

現在,プロパティ パネル[値の推移]タブ上の[全般]カテゴリ内[ズーム枠1〜4の色]プロパティにおいて指定している,ズーム枠の色を示します。

(c)

[保存]ボタン

現在表示している内容を指定したファイルに保存するために,名前を付けて保存 ダイアログをオープンします(「2.14 解析情報をファイルに保存する」参照)。

(2)

グラフ表示エリア

図 A.26

グラフ表示エリア

 

解析グラフ パネル[値の推移]タブで表示しているグラフ上で範囲設定した箇所をズーム表示します。各部の機能は,次のとおりです。

(a)

X軸(時間)

経過時間を示します。

(b)

[Time/Div]

単位グリッドあたりの時間(解析グラフ パネル[値の推移]タブで設定したズーム表示範囲の総時間の10%分)を表示します(変更不可)。

(c)

最新の時間

(d)

解析グラフ パネル[値の推移]タブで設定したズーム表示範囲に応じた最新の時間を表示します。Y軸 (値)

グラフ化対象の値を示します。

単位グリッドあたりの値(Val/Div)は,各チャネルごとに,解析グラフ パネル[値の推移]タブで設定したズーム表示範囲の数値(最大値と最小値の差分)の10%分となります(変更不可)。

なお,ズーム表示範囲内に原点(数値=0)が存在する場合に限り,それを表す軸線をチャネルごとの描画色を用いた点線で表示します。

注意

データ元から取得したグラフ・データが,上記の表示範囲の上限/下限を越えた場合,該当区間のグラフ表示は行いません。

(e)

ポップアップ表示

グラフ上の遷移箇所にマウス・カーソルを重ねることにより,その箇所の情報をポップアップ表示します。表示形式についての詳細は,「(i) ポップアップ表示」を参照してください。

注意

プログラム実行中は,この機能は無効となります。

(f)

カーソル

X軸(時間),またはY軸 (値)を対象として,時間/数値を確認するための2本のカーソル(カーソルA/カーソルB)です。

カーソル選択ボタンの[X軸(Time軸)]ボタンを選択することにより,X軸(時間)を対象としたカーソル計測を行い,また,[Y軸 (Val軸)]ボタンを選択することにより,Y軸 (値)を対象としたカーソル計測を行います。

計測結果は,カーソル情報エリアに一覧表示されます。

カーソルの表示/設定方法は次のとおりです(カーソルはデフォルトで非表示です)。

カーソル

表示/設定

非表示/設定解除

カーソルA

[Ctrl]キー + クリック

[Ctrl]キー + ダブルクリック

カーソルB

[Ctrl]キー + 右クリック

[Ctrl]キー + 右ボタンのダブルクリック

注意

プログラム実行中は,各カーソルは非表示となります。

(3)

チャネル情報エリア

このエリアは,スプリッタを移動することにより表示領域を変更することができます。

また,スプリッタ上の中央のマークをクリックすることにより,このエリアの表示/非表示を切り替えることができます(デフォルトでは表示されません)。

図 A.27

チャネル情報エリア

(a)

変数名チェック・ボックス

現在,各チャネルにグラフ化対象として登録されている変数名(レジスタ名/アドレス式などを含む)をチェック・ボックスとして表示します(未登録の場合は“(none)”を表示)。

なお,変数名の文字色は,グラフの描画色と同一です。

チェック・ボックスをチェックすることにより,その変数のグラフを表示します(複数選択可)。

デフォルトではデータ元の設定値が反映されます。

ただし,プログラム実行中は無効となります。

(b)

[Val/Div]

現在,プロパティ パネル[値の推移]タブ上の[チャネル 116]カテゴリ内[1グリッドあたりの値[Val/Div] 116]プロパティで指定している“単位グリッドあたりの値”を表示します。

(4)

カーソル情報エリア

このエリアは,スプリッタを移動することにより表示領域を変更することができます。

また,スプリッタ上の中央のマークをクリックすることにより,このエリアの表示/非表示を切り替えることができます(デフォルトでは表示されません)。

図 A.28

カーソル情報エリア

(a)

カーソル選択ボタン

カーソル計測を行う際の対象軸を選択します。

ただし,プログラム実行中は無効となります。

X軸(Time軸)

カーソルの対象をX軸(時間)に設定します(デフォルト)。

Y軸 (Val軸)

カーソルの対象をY軸 (値)に設定します。

(b)

計測結果

現在のカーソルA/カーソルBの位置から求まる次の計測結果を表示します。

ただし,プログラム実行中は非表示となります。

時間

-

X軸(時間)を対象とした場合
カーソルAが示す時間,カーソルBが示す時間,および両カーソル間の差分時間(差分値より求まる周期[Hz])を表示します。

-

Y軸 (値)を対象とした場合
“-”を表示します。

ch1〜16

カーソルAが示す時間の値,カーソルBが示す時間の値,および両カーソル間の差分値を表示します。

ただし,値が取得できない場合は,“-”を表示します。