2.15.1.1
パフォーマンス計測イベントを設定する
パフォーマンス計測イベントを設定するため,パフォーマンス計測を開始/終了するパフォーマンス計測開始イベント/パフォーマンス計測終了イベントを設定します。
パフォーマンス計測開始イベント/パフォーマンス計測終了イベントの設定は,次のいずれかの操作により行います。
実行系イベントをパフォーマンス計測開始イベント/パフォーマンス計測終了イベントに設定することにより,任意の区間のパフォーマンスを計測することができます。
操作は,ソース・テキスト/逆アセンブル・テキストを表示しているエディタ パネル/逆アセンブル パネルで行います。
各パネルのアドレス表示のある行にキャレットを移動したのち,目的のイベント種別に従って,コンテキスト・メニューより次の操作を行います。
|
|
パフォーマンス計測開始
|
[パフォーマンス計測設定]→[実行時にパフォーマンス計測開始]→[パフォーマンス計測nに設定注]
|
パフォーマンス計測終了
|
[パフォーマンス計測設定]→[実行時にパフォーマンス計測終了]→[パフォーマンス計測nに設定注]
|
注 | コアごとにパフォーマンス計測イベントを設定するチャネル番号(n:1〜4)を選択します。 |
注意 | パフォーマンス計測終了イベントはパフォーマンス計測結果に含まれません。
パフォーマンス計測結果に含める場合は,1行下にパフォーマンス計測終了イベントを設定してください。 |
パフォーマンス計測開始イベント/パフォーマンス計測終了イベントは,キャレット位置の行に対応する先頭アドレスの命令に設定されます。
パフォーマンス計測開始イベント/パフォーマンス計測終了イベントが設定されると,設定した行のイベント・エリアに次のイベント・マークが表示されます。
表 2.17 | パフォーマンス計測開始イベント/パフォーマンス計測終了のイベント・マーク |
|
|
パフォーマンス計測開始
|
|
パフォーマンス計測終了
|
|
図 2.84 | パフォーマンス計測開始イベント/パフォーマンス計測終了イベントの設定例(逆アセンブル パネルの場合) |
アクセス系イベントをパフォーマンス計測開始/パフォーマンス終了イベントに設定することにより,任意の変数,またはIORに対し,指定したアクセスがあった場合にパフォーマンス計測を開始/終了させることができます。
(a) | エディタパネル/逆アセンブルパネル上の変数 /IOR に設定する場合 |
操作は,ソース・テキスト/逆アセンブル・テキストを表示しているエディタパネル/逆アセンブル パネルで行います。
各パネルの任意の変数,またはIOR を選択したのち,目的のイベント種別に従って,コンテキスト・メニューより次の操作を行います。
ただし,対象となる変数は,グローバル変数/関数内スタティック変数/ファイル内スタティック変数のみとなります。
|
|
|
パフォーマンス計測開始
|
リード
|
[パフォーマンス計測設定]→[読み込み時にパフォーマンス計測開始の設定]→ [パフォーマンス計測n に設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
ライト
|
[パフォーマンス計測設定]→[書き込み時にパフォーマンス計測開始の設定]→ [パフォーマンス計測n に設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
リード/ライト
|
[パフォーマンス計測設定]→[読み書き時にパフォーマンス計測開始の設定]→ [パフォーマンス計測nに設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
パフォーマンス計測終了
|
リード
|
[パフォーマンス計測設定]→[読み込み時にパフォーマンス計測終了の設定]→ [パフォーマンス計測nに設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
ライト
|
[パフォーマンス計測設定]→[書き込み時にパフォーマンス計測終了の設定]→ [パフォーマンス計測n に設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
リード/ライト
|
[パフォーマンス計測設定]→[読み書き時にパフォーマンス計測終了の設定]→ [パフォーマンス計測nに設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
なお,この際に,コンテキスト・メニュー内のテキスト・ボックスに値を指定し,指定した値で書き込み,読み込み,読み書きを行った場合,パフォーマンス計測を開始/終了します。
値を指定しない場合は,値にかかわらず,選択している変数/IOR に書き込み,読み込み,読み書きを行った際にパフォーマンス計測の開始/終了します。
注意 1. | カレント・スコープ内の変数が対象となります。 |
注意 2. | パフォーマンス計測開始イベント/パフォーマンス計測終了イベントは,アドレス表示がない行上の変数/IOR を選択しても設定することはできません。 |
操作は,ウォッチ パネルで行います。
対象となるウォッチ式を選択したのち(複数選択不可),コンテキスト・メニューより次の操作を行います。
ただし,対象となるウォッチ式は,グローバル変数/関数内スタティック変数/ファイル内スタティック変数/IOR のみとなります。
|
|
|
パフォーマンス計測開始
|
リード
|
[パフォーマンス計測設定]→[読み込み時にパフォーマンス計測開始]→ [パフォーマンス計測n に設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
ライト
|
[パフォーマンス計測設定]→[書き込み時にパフォーマンス計測開始]→ [パフォーマンス計測n に設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
リード/ライト
|
[パフォーマンス計測設定]→[読み書き時にパフォーマンス計測開始]→ [パフォーマンス計測nに設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
パフォーマンス計測終了
|
リード
|
[パフォーマンス計測設定]→[読み込み時にパフォーマンス計測終了]→ [パフォーマンス計測nに設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
ライト
|
[パフォーマンス計測設定]→[書き込み時にパフォーマンス計測終了]→ [パフォーマンス計測n に設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
リード/ライト
|
[パフォーマンス計測設定]→[読み書き時にパフォーマンス計測終了]→ [パフォーマンス計測nに設定]を選択したのち,[Enter]キーを押下
|
なお,この際に,コンテキスト・メニュー内のテキスト・ボックスに値を指定し,指定した値で書き込み,読み込み,読み書きを行った場合,パフォーマンス計測を開始/終了します。値を指定しない場合は,値にかかわらず,選択しているウォッチ式に書き込み,読み込み,読み書きを行った際にパフォーマンス計測を開始/終了します。
注意 | カレント・スコープ内のウォッチ式が対象となります。
カレント・スコープ外のウォッチ式を対象とする場合は,スコープ指定したウォッチ式を選択してください。 |
パフォーマンス計測開始イベント/パフォーマンス計測終了イベントが設定されると,イベント パネル上において,パフォーマンス計測イベントとして1つにまとめて管理され(「2.18 イベントの管理」参照),パフォーマンス計測イベント項目の“+”マークをクリックすることにより,設定したパフォーマンス計測開始イベント/パフォーマンス計測終了イベントの詳細情報が表示されます。
図 2.85 | イベント パネルのパフォーマンス計測開始イベント/パフォーマンス計測終了イベント(実行系)の設定例 |
備考 | イベントの設定状態によりイベント・マークは異なります(「2.18.1 設定状態(有効/無効)を変更する」参照)。
また,すでにイベントが設定されている箇所で,新たにイベントを設定した場合は,複数のイベントが設定されていることを示すイベント・マーク(
)が表示されます。 |
注意 | パフォーマンス計測開始/終了イベントのどちらか片方の設定でもパフォーマンス計測できます。パフォーマンス計測開始イベントのみを設定した場合,プログラムの実行停止でパフォーマンス計測は終了します。また,パフォーマンス計測終了イベントのみを設定した場合,プログラムの実行開始でパフォーマンス計測を開始します。 |