2.4.3 デバッグ・ツールをホット・プラグイン接続する【E1】【E20】

ホット・プラグイン接続とは,プログラム実行中のターゲット・ボードに対してデバッグ・ツールを接続し,実行中のプログラムをデバッグすることができる接続方式です。

ホット・プラグイン接続の手順は,次のとおりです。

注意 1.

ホット・プラグイン接続は,選択しているマイクロコントローラがホット・プラグイン機能搭載品の場合のみ有効となります。

注意 2.

ホット・プラグイン接続を行った場合,次のプロパティの設定は無効となり,[いいえ]の指定として動作します(CS+と再接続後に再び有効となります)。
- [TARGET RESET信号をマスクする]
- [INTERNAL RESET信号をマスクする]
- [エミュレータから電源供給をする(最大200mA)]
- [起動時にフラッシュROMを消去する]



注意 3.

ホット・プラグイン接続を行った場合,現在設定されているイベントはすべて無効となります(CS+と再接続後に再び有効となります)。

(1)

リトライする間隔/回数を設定する

ホット・プラグイン接続時,E1/E20がターゲット・ボード上のマイクロコントローラとの通信に失敗した際に,接続をリトライする間隔と回数を設定します。

設定は,プロパティ パネル[接続用設定]タブ上の[ホット・プラグイン]カテゴリ内で行います

図 2.63

[ホット・プラグイン]カテゴリ

(a)

[リトライ間隔[ms]]

接続をリトライする間隔を1ms単位で指定します。

直接入力により,0〜60000の10進数を指定してください(デフォルト:[1000])。

(b)

[リトライ回数]

接続をリトライする回数を指定します。

直接入力により,0〜3の10進数を指定してください(デフォルト:[3])。

(2)

プログラムを実行する

エミュレータと接続していない状態で,あらかじめターゲット・ボード上のマイクロコントローラにダウンロードしたプログラムを実行します。

(3)

デバッグ・ツールを選択する

アクティブ・プロジェクトでホット・プラグイン接続可能なデバッグ・ツール(E1/ E20)を選択します。

(4)

CS+にデバッグ・ツールをホット・プラグイン接続する

[デバッグ]メニュー→[ホット・プラグイン]を選択することにより,ホット・プラグイン接続の準備を開始します。

(5)

ターゲット・ボードを接続する

ホット・プラグイン接続の準備が完了すると,ターゲット・ボードの接続を促す次のメッセージが表示されます。ターゲット・ボードとエミュレータを接続したのち,[OK]ボタンをクリックすると,アクティブ・プロジェクトで選択しているデバッグ・ツールとの通信を開始します。

図 2.64

ホット・プラグイン接続準備完了メッセージ

(6)

ホット・プラグイン接続の完了

デバッグ・ツールとの接続に成功すると,メイン・ウインドウステータスバーが,次のように変化します。

なお,ステータスバーに表示される各項目についての詳細は,メイン・ウインドウを参照してください。

図 2.65

デバッグ・ツールとのホット・プラグイン接続に成功したステータスバー