入出力パネル ウインドウ


疑似的なターゲット・システムの構築,および作成した接続部品の操作を行います。

このウインドウでは,使用する接続部品(図形オブジェクト/部品オブジェクト)の作成/設定を行うことで疑似的なターゲット・システムを構築することができます。設定を行った接続部品はこのウインドウ内の任意の位置へ配置することができ,シミュレーション中に信号処理としてそれらを操作することができます。

ウインドウ内に配置した接続部品の情報は,[ファイル]メニュー→[上書き保存]/[名前を付けて保存...]の選択により,入出力パネル・ファイル(*.pnl),またはプロジェクト・ファイルへ保存することができます。

なお,保存した部品情報ファイルの内容は[ファイル]メニュー→[開く...]の選択,またはプロジェクト・ファイルのロードにより復元することができます。

注意 1.

保存した入出力パネル・ファイルをオープンする際,そのファイルを作成した時点のマイクロコントローラとは異なるマイクロコントローラでシミュレータGUIが起動されていた場合,そのマイクロコントローラに存在しない端子に接続されていた部品の端子設定情報は復元されません(各部品の設定ダイアログ内の[接続端子]が空欄になります)。

注意 2.

プログラムがブレークしている間に信号を入力した場合(ボタンを押した場合など),実際に信号が変化するのはプログラムの実行直後になります。

備考

このウインドウのタイトルバー上には,プロジェクト・ファイルを読み込んだ場合,“プロジェクト・ファイル名数字(0から連番).pnl”を表示します。
ただし,PM+のプロジェクト・ファイルを読み込み,CS+のプロジェクト・ファイルに保存した場合は,それ以降,“プロジェクト・ファイル名+CS+数字(0から連番).pnl”と表示します。

図 A.60

入出力パネル ウインドウ

 

ここでは,次の項目について説明します。

[オープン方法]

-

ボタンをクリック

-

[シミュレータ]メニュー→[入出力パネル...]を選択

[各エリアの説明]

(1)

クライアント・エリア

疑似的なターゲット・システムを構築するために,使用する接続部品(図形オブジェクト/部品オブジェクト)の作成,および設定を行うエリアです([操作方法]参照)。

[専用メニュー/ツールバー(入出力パネル ウインドウ)]

入出力パネル ウインドウに関する操作を行うメニュー項目,ツールバー上のボタンは次のとおりです。

(1)

[編集]メニュー

作成したオブジェクトに対して基本的な編集操作を行う場合に選択します。

元に戻す

オブジェクトの移動等,直前に行った操作を元に戻します。

変更内容の復帰は,5回前の状態まで可能です。

やり直し

[元に戻す]で戻した状態を復帰します。

切り取り

選択範囲を切り取りクリップボードに保存します。

コピー

選択範囲をコピーしクリップボードに保存します。

貼り付け

クリップボードの内容を貼り付けます。

削除

選択範囲を削除します。

すべて選択

ウインドウ上のすべてのオブジェクトを選択します。

グループ化

選択しているオブジェクトをグループ化します。

グループ解除

選択しているオブジェクトのグループ状態を解除します。

最前面へ移動

選択しているオブジェクトをパネルの最前面に移動します。

最背面へ移動

選択しているオブジェクトをパネルの最背面へ移動します。

前面へ移動

選択しているオブジェクトを一つ前面へ移動します。

背面へ移動

選択しているオブジェクトを一つ背面へ移動します。

(2)

[表示]メニュー

ツールバー,ステータスバーの表示状態の切り替え,およびウインドウ内の各種情報を表示/非表示する場合に選択します。

ツール バー

[図形]ツールバー/[部品]ツールバーの表示/非表示を切り替えます。

ステータス バー

ステータスバーの表示/非表示を切り替えます。

接続部品一覧...

部品一覧 ダイアログをオープンします。

このウインドウ上に存在するすべての図形オブジェクト/部品オブジェクトの一覧を表示します。

グリッド

グリッドの表示/非表示をします。

プロパティ

選択している図形オブジェクト/部品オブジェクトの設定ダイアログをオープンします。

(3)

[部品]メニュー/[部品]ツールバー

シミュレータGUIが提供する接続部品(部品オブジェクト)を新規作成/配置する際に選択します(「(3) 部品オブジェクトの作成」参照)。

なお,[部品]メニューの各項目は,[部品]ツールバーのボタンにより同様の動作を行うことができます。

メニュー項目

ボタン

機能

ボタン

 

デジタル入力用スイッチです。

任意の端子に対する接続が可能で,表示されたボタンをクリックすることで接続端子へデジタル入力値を与えることができます。

例)

アナログボタン

 

アナログ入力用スイッチです。

任意の端子に対する接続が可能で,表示されたボタンをクリックすることで接続端子へアナログ入力値を与えることができます。

例)

キーマトリクス

 

複数の端子をマトリクス状に接続し,その接点を各種のキーとみなし,キーをクリックするとある種の状態になる部品です。

任意の端子に対する接続が可能で,複数のキーを使用した入力が可能です。

例)

レベルゲージ

 

電圧源などのアナログ・データの入力用として,ある一定範囲のデータを可変に設定できる部品です。

A/Dコンバータを接続した端子に対して,指定した範囲内の任意の値を与えることができます。

例)

LED

 

発光ダイオード(Light Emitting Diode)です。

任意の端子に対する接続が可能で,端子の出力をLEDの点灯/消灯で表示します。

例)

7セグメントLED

 

LED7個を数字の字画に近似させ1つのパッケージにした部品です。

桁信号に割り当てた端子の出力がアクティブ時に,対応する7セグメントLEDを点灯/消灯で表示します。

例)

14セグメントLED

 

LED14個をアルファベットの字画に近似して1つのパッケージにした部品です。

桁信号に割り当てた端子の出力がアクティブ時に,対応する14セグメントLEDを点灯/消灯で表示します。

例)

マトリクスLED

 

複数のLEDをマトリクス状に配置して1つのパッケージにした部品です。

割り当てた端子の出力がアクティブ時に,対応する14セグメントLEDを点灯/消灯で表示します。

例)

ブザー

 

ブザーです。

端子と接続したブザーは,接続した端子からの出力情報をビットマップやブザー音で表します。

例)

プルアップ/プルダウン設定...

 

プルアップ/プルダウン設定 ダイアログをオープンします。

端子にプルアップ抵抗/プルダウン抵抗を接続することができます。

(4)

[図形]メニュー/[図形]ツールバー

このウインドウの動作モードの設定,および接続部品(図形オブジェクト)を新規作成/配置する際に選択します(「(2) 図形オブジェクトの作成」参照)。

なお,[図形]メニューの各項目は,[図形]ツールバーのボタンにより同様の動作を行うことができます。

メニュー項目

ボタン

 

選択

 

このウインドウの動作モードを編集モードにします。

マウス・カーソルが矢印になり,オブジェクトの編集を可能にします。

入力シミュレーション

 

このウインドウの動作モードを入力シミュレーション・モードにします。

マウス・カーソルが手の形になり,接続部品(部品オブジェクト)への入力操作を可能にします。

 

マウス・カーソルが十字(+)になり,線の作画を可能にします。

四角形

 

マウス・カーソルが十字(+)になり,四角形の作画を可能にします。

丸四角形

 

マウス・カーソルが十字(+)になり,丸みを帯びた四角形の作画を可能にします。

楕円

 

マウス・カーソルが十字(+)になり,楕円の作画を可能にします。

多角形

 

マウス・カーソルが十字(+)になり,多角形の作画を可能にします。

扇型

 

マウス・カーソルが十字(+)になり,扇型の作画を可能にします。

文字

 

マウス・カーソルが十字(+)になり,文字の作成を可能にします。

ビットマップの貼り付け...

選択しているビットマップ・ファイルをこのウインドウに貼り付けます。

線の色...

 

色の設定 ダイアログをオープンします。

選択しているオブジェクトの線の色を,選択した色に変更します。

塗りつぶしの色...

 

色の設定 ダイアログをオープンします。

選択しているオブジェクトの塗りつぶしの色を,選択した色に変更します。

フォントの指定...

フォント ダイアログをオープンします。

選択しているオブジェクトのフォントを,選択したフォントに変更します。

線のスタイル

 

選択しているオブジェクトの線のスタイルを変更します。

 

16pt

線の太さを16ptに設定します。

12pt

線の太さを12ptに設定します。

8pt

線の太さを8ptに設定します。

4pt

線の太さを4ptに設定します。

2pt

線の太さを2ptに設定します。

1pt

線の太さを1ptに設定します。

なし

線を描画しません。

点線のスタイル

 

選択しているオブジェクトの線のスタイルを変更します。

 

実線

実線を描画します。

破線

破線を描画します。

点線

点線を描画します。

一点鎖線

一点鎖線を描画します。

二点鎖線

二点鎖線を描画します。

[コンテキスト・メニュー]

編集モード選択時,次のコンテキスト・メニューを表示します。

コピー

選択しているオブジェクトをコピーします。

貼り付け

クリップボードの内容を貼り付けます。

削除

選択しているオブジェクトを削除します。

グループ化

カスケード・メニューより選択します。

 

グループ化

選択しているオブジェクトをグループ化します。

グループ化解除

選択しているオブジェクトのグループ状態を解除します。

順序

カスケード・メニューより選択します。

 

最前面へ移動

選択しているオブジェクトをパネルの最前面に移動します。

最背面へ移動

選択しているオブジェクトをパネルの最背面へ移動します。

前面へ移動

選択しているオブジェクトを一つ前面へ移動します。

背面へ移動

選択しているオブジェクトを一つ背面へ移動します。

プロパティ

選択している図形/部品オブジェクトの設定ダイアログをオープンします。

[操作方法]

疑似的なターゲット・システムを構築するためのオブジェクト(図形オブジェクト/部品オブジェクト)の作成方法,およびそのシミュレーション方法は次のとおりです。

 

(1) 編集モード

(2) 図形オブジェクトの作成

(3) 部品オブジェクトの作成

(4) オブジェクトの配置

(5) 文字の入力

(6) オブジェクトの一覧表示

(7) オブジェクトの詳細設定

(8) 入力シミュレーション・モード

(1)

編集モード

オブジェクトの作成を行うためには,このウインドウの動作モードを“編集モード”(デフォルト)に設定します。

編集モードの設定は,次のいずれかの方法により行います。

-

[図形]メニュー→[選択]を選択

-

図形ツールバーの ボタンをクリック

-

[編集]メニュー→[すべて選択]を選択

(2)

図形オブジェクトの作成

(a)

線の描画

[図形]メニュー→[線]を選択,またはツールバーの ボタンをクリックします。

→マウス・カーソルが十字(+)に変わり,線の描画が可能になります。

線の開始位置からドラッグし,終了位置でドロップします。

→線の開始位置と終了位置が直線で結ばれます(線の太さ,形状はデフォルトになります)。

(b)

四角形/丸四角形/楕円/扇型の描画

[図形]メニュー→[四角形]/[丸四角]/[楕円]/[扇型]を選択,またはツールバーの ボタンをクリックします。

→マウス・カーソルが十字(+)に変わり,それぞれの描画が可能になります。

描画領域(長方形領域)の左上隅から右下隅の方向へドラッグします。

→マウス位置を右下隅とする描画領域に該当図形が表示されます。

ドロップすることで図形のサイズが確定されます。

→四角形は長方形領域と同じサイズに,その他の図形は長方形領域に納まるサイズで描画されます(線の太さ,形状はデフォルトになります)。

(c)

多角形の描画

[図形]メニュー→[多角形]を選択,またはツールバーの ボタンをクリックします。

→マウス・カーソルが十字(+)に変わり,多角形の描画が可能になります。

多角形の各頂点を描画したい位置でクリックします。

→クリックした順番に各頂点が直線で結ばれます。

ダブルクリックすることで多角形の描画が終了します。

→多角形の線の太さ,形状はデフォルトになります。

(d)

ビットマップの貼り付け

図形オブジェクトとして,任意のビットマップを使用することができます。

[図形]メニュー→[ビットマップの貼り付け...]を選択したのち,貼り付けたいビットマップ・ファイル(*.bmp)を選択します。

→このウインドウ上のデフォルト位置に該当ビットマップ・ファイルが貼り付けられます。

(e)

図形オブジェクトのスタイル変更

次のいずれかの方法により,作成した図形オブジェクトの色/線の種類などを変更することができます。

-

対象図形オブジェクトをダブルクリックすることによりオープンするObject Properties ダイアログの[スタイル]タブ上で操作

-

対象図形オブジェクトを選択したのち,[図形]メニュー→[線の色]/[塗りつぶしの色]/[線のスタイル]/[点線のスタイル]のいずれかを選択,またはツールバーの ボタンをクリック

(3)

部品オブジェクトの作成

シミュレータGUIが提供する接続部品を利用して,部品オブジェクトを作成することができます。

(a)

部品オブジェクトの選択

[部品]メニュー,またはツールバーから作成する部品オブジェクトを選択します。

→マウス・カーソルが十字(+)に変わります。

任意の位置をクリックします。

→クリック位置を左上隅の位置として,該当部品オブジェクトが作成/配置されます(デフォルト・サイズ)。

(b)

部品オブジェクトのスタイル変更

対象部品オブジェクトをダブルクリックすることによりオープンする設定ダイアログの[スタイル]タブにより,作成した部品オブジェクトのスタイルを変更することができます。

なお,変更可能な項目についての詳細は,各部品オブジェクトに対応する設定ダイアログの項を参照してください(対象となる部品オブジェクトに依存します)。

(4)

オブジェクトの配置

(a)

グリッドの表示

[表示]メニュー→[グリッド]の選択により,このウインドウ上にグリッドが表示されます。

(b)

オブジェクトの選択

次のいずれかの方法により,作成したオブジェクトが選択状態になります。

なお,選択状態となったオブジェクトは,周囲にトラッカーが表示されます。

-

個別選択
選択したいオブジェクトをクリック

-

複数選択
[Shift]キーを押しながら選択したいオブジェクトをクリック

-

範囲選択
選択したいオブジェクトを含む領域の左上隅からドラッグし,右下隅でドロップ

-

すべてを選択
[編集]メニュー→[すべて選択]を選択

(c)

オブジェクトの移動

対象オブジェクトを選択したのち(複数選択可),そのままドラッグし,移動先でドロップします。

備考

オブジェクトの移動は,矢印キーを使用することもできます。
ただし,ウインドウを縮小し選択部品を半分以上隠した状態では,矢印キーでの選択部品の移動はできません。

(d)

オブジェクトのサイズ変更

対象オブジェクトを選択したのち,表示されるトラッカーをそのままドラッグします。

(e)

オブジェクトの切り取り/コピー/貼り付け/削除/グループ化/グループ解除

対象オブジェクトを選択したのち,[編集]メニューから該当項目を選択することで行います。

(f)

オブジェクトの順序変更(最前面へ移動/最背面へ移動/前面へ移動/背面へ移動)

対象オブジェクトを選択したのち,[編集]メニューから該当項目を選択することで行います。

(5)

文字の入力

[図形]メニュー→[文字]を選択,またはツールバーの ボタンをクリックします。

→マウス・カーソルが十字(+)に変わります。

文字描画領域(長方形領域)の左上隅からドラッグし右下隅でドロップします。

→この長方形領域が文字描画領域となります。

文字描画領域内をクリックします。

→カーソルが表示され,文字入力が可能になります。

(6)

オブジェクトの一覧表示

このウインドウ上で作成した図形オブジェクト,および部品オブジェクトは,このウインドウ上での表示以外に[表示]メニュー→[接続部品一覧...]の選択により,一覧表示することができます。

(7)

オブジェクトの詳細設定

作成したオブジェクトには,使用するターゲット・システムに準じた詳細設定(端子接続情報など)が必要です。

(a)

図形オブジェクト

詳細設定は,図形オブジェクトをダブルクリックことによりオープンするObject Properties ダイアログの[端子接続]タブで行います。

オブジェクトと出力端子を接続することにより,接続端子の出力状態により図形オブジェクトの表示/非表示を切り替えることができます。

(b)

部品オブジェクト

詳細設定は,部品オブジェクトをダブルクリックことによりオープンする設定ダイアログの[xxx端子接続]タブで行います。

設定可能な項目についての詳細は,各部品オブジェクトに対応する設定ダイアログの項を参照してください(対象となる部品オブジェクトに依存します)。

(8)

入力シミュレーション・モード

詳細設定が完了した部品オブジェクトは,ユーザがシミュレーション中に操作することができるため(シミュレータに対して入力値を与えることができます),その入出力結果をこのウインドウ上で確認することができます。

部品オブジェクトの操作を行うためには,このウインドウの動作モードを入力シミュレーション・モードに設定します。

入力シミュレーション・モードの設定は,次のいずれかの方法により行います(マウス・カーソルが手の形になります)。

-

[図形]メニュー→[入力シミュレーション]を選択

-

図形ツールバーの ボタンをクリック

備考

入力操作についての詳細は,各部品オブジェクトに対応する設定ダイアログの項を参照してください。