[Printfイベント]タブ


アクション・イベントとして,Printfイベントの設定を行います(「2.16.1 printfを挿入する」参照)。

Printfイベントとは,プログラムの実行を指定した箇所で一瞬停止させ,ソフトウエア処理によりコマンド(printf)を実行させる機能です。Printfイベントを設定すると,このイベントを設定した箇所の命令実行直前にプログラムが一瞬停止し,このダイアログで指定した変数式の値を出力 パネルに出力します。

図 A.27

アクション・イベント ダイアログ:[Printfイベント]タブ

 

ここでは,次の項目について説明します。

[オープン方法]

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エディタ パネルにおいて,Printfイベントを設定したい行にキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニュー→[アクション・イベントの登録...]を選択

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逆アセンブル パネルにおいて,Printfイベントを設定したいアドレスにキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニュー→[アクション・イベントの登録...]を選択

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イベント パネルにおいて,Printfイベントを選択したのち,コンテキストメニュー→[条件の編集...]を選択

[各エリアの説明]

(1)

[出力文字列]エリア

出力 パネルに出力する際に付与する文字列をキーボードより直接入力で指定します(最大指定文字数:1024文字)。

なお,出力する文字列は,1行分のみ入力可能です(空白可)。

(2)

[変数式]エリア

Printfイベントの対象となる変数式を指定します。

変数式は,テキスト・ボックスに直接入力で指定します(最大指定文字数:1024文字)。

“,”で区切ることにより,1つのPrintfイベントとして10個までの変数式を指定することができます。

エディタ パネル/逆アセンブル パネルにおいて,変数式を選択した状態でこのダイアログをオープンした場合では,選択している変数式がデフォルトで表示されます。

なお,変数式として指定できる基本入力形式と,その際にPrintfイベントとして出力される値は次のとおりです。

表 A.15

変数式と出力される値の関係(Printfイベント)

変数式

出力される値

C/C++言語変数名注1

C/C++言語の変数の値

変数式[変数式]

配列の要素値

変数式.メンバ名注2

構造体/共用体/クラスのメンバ値

変数式->メンバ名注2

ポインタの指し示す構造体/共用体/クラスのメンバ値

変数式.*キャスト式

メンバ変数のポインタの値

変数式->*キャスト式

メンバ変数のポインタの値

*変数式

ポインタの変数の値

&変数式

配置アドレス

(型名)変数式

指定された型へキャストした値

CPU レジスタ名

CPU レジスタの値

I/Oレジスタ名

I/Oレジスタの値

ラベル名注3/EQUシンボル名注3/[即値]

ラベルの値/EQUシンボルの値/即値アドレスの値

注 1.

C89,C99,C++言語の変数を表します。

注 2.

基底クラスのメンバ変数を指定する場合,メンバ名の前にスコープを指定してください
(例:variable.BaseClass::member)。

注 3.

ラベル名またはEQUシンボル名に“$”が含まれている場合,名前を“{}”で囲んでください
(例:{$Label})。
虚数の値には,大文字の“I”を掛けてください(例:1.0 + 2.0*I)。“I”はキーワードとなるため,CPUレジスタの“I”を指定する場合は“:REG”を付加してください(例:I:REG)。

備考

このテキスト・ボックスで[Ctrl]+[Space]キーを押下することにより,現在のキャレット位置のシンボル名を補完することができます。(「2.21.2 シンボル名の入力補完機能」参照)

(3)

[アドレス]エリア

Printfイベントを設定するアドレスを指定します。

テキスト・ボックスにアドレス式を直接入力するか(最大指定文字数:1024文字),またはドロップダウン・リストにより入力履歴項目(最大履歴個数:10個)を選択します。デフォルトで,現在の指定位置のアドレスを表示します。

備考

このテキスト・ボックスで[Ctrl]+[Space]キーを押下することにより,現在のキャレット位置のシンボル名を補完することができます。(「2.21.2 シンボル名の入力補完機能」参照)

 

なお,出力 パネル上における,Printfイベントによる出力結果のフォーマットは次のとおりです。

図 A.28

Printfイベントの出力結果フォーマット

指定された文字列 変数式1 = 値1, 変数式2 = 値2, 変数式3 = 値3, ...

 

指定された文字列

[出力文字列]で指定した文字列

変数式110

[変数式]で指定した文字列

値110

“変数式1〜10”に対する変数値

値は変数の型に応じた表示形式(「表 A.11 ウォッチ式の表示形式(デフォルト)」参照)で表示します(指定された変数式を取得できない場合は,“?”を表示)。

また,“()”内に16進数値も併記します(表示不能の場合は“−”を表示)。

[機能ボタン]

ボタン

機能

OK

Printfイベントの設定を終了し,ここで指定したPrintfイベントをエディタ パネル/逆アセンブル パネル上のキャレット位置の行/アドレスに設定します。

キャンセル

Printfイベントの設定を無効とし,このダイアログをクローズします。

ヘルプ

このダイアログのヘルプを表示します。