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2.20.7.1 有効イベント数,有効チャネル数の制限

有効状態で同時に設定可能なイベントの個数には,次の制限があります。

したがって,新たに有効状態のイベントを設定する際にこの制限数を越えてしまう場合は,いったん設定しているイベントのいずれかを無効状態にする必要があります。

表 2.27

有効イベント数の制限

イベント種別

デバッグ・ツール

Full-spec emulator/E1/E20

シミュレータ注1

RH850G3M, RH850G3K, RH850G3MH, RH850G3KH

RH850G4MH

ハードウエア・ブレーク
(実行後)

8注2 + 8注3

8注2 + 8注3

64

ハードウエア・ブレーク
(実行前)

12+ 4注4,注5

12+ 4注4,注5,注6

ソフトウエア・ブレーク

2000

2000

トレース
(トレース開始/トレース終了)

タイマ計測
(タイマ開始/タイマ終了)

パフォーマンス計測
(パフォーマンス計測開始/
パフォーマンス計測終了)

8注2 + 8注3

8 注2+ 8注3

ポイント・トレース

8注3

8注3

アクション
(Printfイベント)

100注7

100注7

x + y”: “実行系イベント:x個”+“アクセス系イベント:y個”

備考 1.

選択しているマイクロコントローラがマルチコアの場合,イベント数の考え方は次のとおりです。

-

【Full-spec emulator】【E1】【E20】

各イベントはコアごとに上限数まで設定可能

ソフトウエア・ブレークは全コアの合計設定数が上限に達するまで設定可能

-

【シミュレータ】

各イベントは全コアの合計設定数が上限に達するまで設定可能

備考 2.

【Full-spec emulator】【E1】【E20】

ハードウエア・ブレーク(実行後)のアクセス系イベント,ハードウエア・ブレーク(実行前)のアクセス系イベント,トレース,タイマ計測,パフォーマンス計測のアクセス系イベント,およびポイント・トレースのイベント数については以下の制限があります。

-

アドレスを範囲指定した場合,もしくはアクセス・サイズにて8バイトを指定した場合,イベントを2個使用する

-

無条件トレース・イベントが有効,かつデータ・アクセス・トレースを取得する場合,データ取得用にアクセス系イベントを1個専有するため他のイベントでは使用できない

注 1.

ハードウエア・ブレーク(実行後),ソフトウエア・ブレーク,パフォーマンス計測は設定不可

注 2.

ハードウエア・ブレーク(実行後)の実行系イベントはトレース,タイマ計測,パフォーマンス計測の実行系イベントと兼用

注 3.

ハードウエア・ブレーク(実行後)のアクセス系イベントはトレース,タイマ計測,パフォーマンス計測のアクセス系イベント,およびポイント・トレースと兼用

注 4.

ハードウエア・ブレーク(実行前)の実行系イベントの4個はハードウエア・ブレーク(実行前)のアクセス系イベントと兼用

注 5.

次の場合のみ実行後ブレークとなる

-

コンテキスト・メニューの[ブレークの設定]→[読み込みブレークを設定]/[読み書きブレークを設定]の選択によるブレーク・イベントの設定において,データ条件を設定した場合

-

コンテキスト・メニューの[ブレークの設定]→[書き込みブレークを設定]/[読み書きブレークを設定]の選択によるブレーク・イベントの設定において,リードモディファイライト系の命令のライト・アクセスを検出した場合

注 6.

データ指定不可

注 7.

ソフトウエア・ブレークと兼用

 

また,同時に設定可能なタイマ計測,パフォーマンス計測のチャネル数には次の制限があります。

表 2.28

有効チャネル数の制限

イベント種別

デバッグ・ツール

Full-spec emulator/E1/E20

シミュレータ

RH850G3M, RH850G3K, RH850G3MH, RH850G3KH

RH850G4MH

タイマ計測
(タイマ開始/タイマ終了)

3(コアごと)

3(コアごと)

8(全コア共通)

パフォーマンス計測
(パフォーマンス計測開始/
パフォーマンス計測終了)

4(コアごと)

4(コアごと)