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2.9.1 PIC/PID機能を使用したロード・モジュールのアドレスの配置を変更する

ロード・モジュールの配置アドレスの変更は,プロパティ パネル[ダウンロード・ファイル設定]タブ上の[ダウンロード]カテゴリ内[ダウンロードするファイル]プロパティで行います。

図 2.24

[ダウンロード]カテゴリ

 

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[ダウンロードするファイル]

[...]ボタンをクリックすることにより,ダウンロード・ファイル ダイアログをオープンします。

 

ダウンロード・ファイル ダイアログ[ダウンロード・ファイル一覧]エリア[ダウンロード・ファイルのプロパティ]エリアでロード・モジュールの情報を設定します。

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[ファイル]

PIC/PID機能を使用したロード・モジュール・ファイルを指定します。

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[PIC/PIROD/PIDオフセットを指定する]

[はい]を選択します。これにより,[PICオフセット],[PIRODオフセット]および[PIDオフセット]が表示されます。

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[PICオフセット]

コード・セクションのロード・モジュール作成時のアドレスからのオフセット値を指定します。

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[PIRODオフセット]

定数セクションのロード・モジュール作成時のアドレスからのオフセット値を指定します。

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[PIDオフセット]

データ・セクションのロード・モジュール作成時のアドレスからのオフセット値を指定します。

図 2.25

ダウンロード・ファイルの追加とダウンロード条件の変更 (ダウンロード・ファイル ダイアログ)

 

[PICオフセット],[PIRODオフセット]および[PIDオフセット]の値を変更したのち,ロード・モジュールのダウンロードを実行すると,以下の図のように,コード・セクションのアドレス,および,外部変数または静的変数のアドレスの配置が変更されます。

上の図は,ダウンロード・ファイル ダイアログの[PICオフセット],[PIRODオフセット]および[PIDオフセット]に“4000”を指定した場合,下の図は,“0”を指定した場合に,ダウンロードを実行した例です。

上の図では,元のアドレスに対して“0x4000”が加算されています。

図 2.26

[PICオフセット],[PIRODオフセット]および[PIDオフセット]のオフセット値を変更後のダウンロード実行例