メモリ パネル/ウォッチ パネルでは,プログラムの実行中に,リアルタイムにメモリ/ウォッチ式の内容を表示更新,および書き換えることができるリアルタイム表示更新機能を備えています。
このリアルタイム表示更新機能を有効化することにより,プログラムが停止している状態だけでなく,実行中の状態であっても,メモリ/ウォッチ式の値の表示/変更を行うことができます。
なお,リアルタイム表示更新機能は,CPU/デバッグ・ツールが持つRRM機能(読み込み)【シミュレータ】,RAMモニタ機能(読み込み)【Full-spec emulator】【E1】【E20】,およびDMM機能(書き込み)により実現され,それぞれの機能による読み込み/書き込みが可能な対象領域は異なります。
リアルタイム表示更新機能を有効にするために,プロパティ パネルの[デバッグ・ツール設定]タブ上において,次の基本設定を行ってください。
RRM機能やRAMモニタ機能で値を読み出す変数のサイズが複数バイト(2バイト/4バイト/8バイト)の場合,変数へ値を代入する処理が2回に分けて行われる場合があります。 |
選択しているマイクロコントローラがマルチコア対応版の場合では,全PEのアクセスを対象に読み込み可能です。 |
メモリ パネル/ウォッチ パネルにおける値の書き換え方法についての詳細は,「2.13.1.3 メモリの内容を変更する」/「2.13.6.6 ウォッチ式の内容を変更する」を参照してください。 |
プログラム実行中に,リアルタイムにメモリ/ウォッチ式の内容を読み込む機能です。
この領域に割り当てられているメモリ/ウォッチ式は,常にリアルタイムな表示が可能です。
CPUのRAMモニタ機能を使用してメモリ/ウォッチ式の内容を読み込む機能です。
RAMモニタ機能による読み込みが可能な領域は次のとおりです。
ただし,RAMモニタ機能を有効にするためには,リアルタイム表示更新機能の基本設定に加え,次の設定が必要となります。
プログラム実行中に,リアルタイムにメモリ/ウォッチ式に値を書き込む機能です。
ただし,DMM機能を有効にするためには,リアルタイム表示更新機能の基本設定に加え,次の設定が必要となります。
なお,リアルタイム表示更新機能を行っているメモリ値/ウォッチ式は,メモリ パネル/ウォッチ パネルにおいてピンク色に強調表示されます。