CS+では,各プロジェクトごとにCS+が提供するビルド・ツール(CC-RH/CC-RX/CC-RL)により出力されるロード・モジュール・ファイル/ヘキサ・ファイルが,デバッグ対象のダウンロード・ファイルとして自動的に決定されます。
したがって,外部ビルド・ツール(CS+が提供するビルド・ツール以外のコンパイラ/アセンブラなど)により作成されたロード・モジュール・ファイル/ヘキサ・ファイルをダウンロード・ファイルとして扱いデバッグを行うためには,専用のプロジェクト(以降,“デバッグ専用プロジェクト”と呼びます)を作成する必要があります。
このデバッグ専用プロジェクトを作成することにより,CS+が提供するビルド・ツールを介することなくデバッグを行うことができます。
また,デバッグ専用プロジェクトでは,ユーザの実行環境に即したビルド処理を実行させるコマンド(makeなど)を設定することができ,このコマンドをCS+から実行させることにより,外部ビルド・ツールと連携したビルド処理を行うことができます。
デバッグ専用プロジェクトを使用した操作の流れを以下に示します。
(1):「E.2 デバッグ専用プロジェクトを作成する」参照
(2):「E.3 プロジェクトにファイルを追加する」参照
(3):「E.4 ビルドの設定をする」参照
(4):「E.5 ビルドを実行する」参照