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ダウンロード・ファイル ダイアログ


ダウンロードする際のファイルの選択,およびダウンロード条件の設定を行います(「2.6 ダウンロード/アップロード」参照)。

プロジェクト(メイン・プロジェクト/サブプロジェクト)でビルド対象に指定しているファイルは,自動的にダウンロードの対象ファイルとして登録されます(削除不可)。

注意

プログラム実行中は,このダイアログをオープンすることはできません。

図 A.26

ダウンロード・ファイル ダイアログ

 

ここでは,次の項目について説明します。

[オープン方法]

-

プロパティ パネル[ダウンロード・ファイル設定]タブにおいて,[ダウンロード]カテゴリ内[ダウンロードするファイル]プロパティを選択することにより表示される[...]ボタンをクリック

[各エリアの説明]

(1)

[ダウンロード・ファイル一覧]エリア

(a)

一覧の表示

ダウンロードするファイル名の一覧を表示します。デフォルトで,プロジェクト(メイン・プロジェクト/サブプロジェクト)においてビルド対象に指定しているファイル名を表示します(削除不可)。

ここでの表示順序が,ダウンロードの際の実行順序となります。

新規にダウンロード・ファイルを追加する場合は,このエリア内の[追加]ボタンをクリックし,[ダウンロード・ファイルのプロパティ]エリアにおいて,追加するファイルのダウンロード条件を指定します。

(b)

ボタン

ボタン

機能

選択しているファイルを1行上に移動します。

ただし,最上部のファイル,またはプロジェクトのビルド対象に指定しているファイルを選択している場合は無効となります。

選択しているファイルを1行下に移動します。

ただし,最下部のファイル,またはプロジェクトのビルド対象に指定しているファイルを選択している場合は無効となります。

追加

一覧に空欄の項目(“-”)を1つ追加し,選択状態にします。

[ダウンロード・ファイルのプロパティ]エリアにおいて,追加するファイルのダウンロード条件を指定してください。

ただし,すでに20個以上のファイルが登録されている場合は無効となります。

削除

選択しているファイルを一覧から削除します。

ただし,プロジェクトのビルド対象に指定しているファイルは削除することはできません。

備考 1.

ファイル名にマウス・カーソルを合わせることにより,対象ファイルのパス情報をポップアップ表示します。

備考 2.

ファイル名をマウスでドラッグすることにより,一覧内の表示順序を変更することができます。
ただし,プロジェクトでビルド対象に指定しているファイルの表示順序を変更することはできません。

(2)

[ダウンロード・ファイルのプロパティ]エリア

(a)

[ダウンロード・ファイル情報]

[ダウンロード・ファイル一覧]エリアで選択しているファイルに対して,ダウンロード条件の表示/設定変更を行います。

また,[追加]ボタンにより,新規にダウンロード・ファイルを追加する場合は,ここで追加ファイルのダウンロード条件を指定します。

ファイル

ダウンロードするファイルを指定します。

デフォルト

ファイル名(ただし,新規追加の場合は空欄)

変更方法

キーボードからの直接入力,またはこの項目を選択すると欄内右端に表示される[...]ボタン注1のクリックによりオープンするダウンロードするファイルを選択 ダイアログによる指定

指定可能値

表 2.4 ダウンロード可能なファイル」参照

最大指定文字数:259文字

ファイルの種類

ダウンロードするファイルのファイル形式を選択します。

デフォルト

ロード・モジュール・ファイル

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

ロード・モジュール・ファイル

ロード・モジュール・フォーマットを指定します。

ヘキサ・ファイル

インテル拡張ヘキサ・フォーマットを指定します。

S レコード・ファイル

モトローラ・Sタイプ・フォーマットを指定します。

バイナリ・データ・ファイル

バイナリ・フォーマットを指定します。

コンパイラベンダ

ロード・モジュール・ファイルを生成したときに使用したコンパイラのベンダを指定します。

このプロパティの設定は,ロード・モジュール・ファイル内に出力されたコンパイラベンダ固有の情報を解決するために使用します。

デフォルト

自動判別

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

自動判別

自動的に判別させる場合に指定します。

GreenHillsSoftware

GHSのコンパイラを使用した場合に指定します。

オフセット

指定したファイルのダウンロードを開始するアドレスからのオフセット値を指定します。

なお,この項目は,[ファイルの種類]に[ヘキサ・ファイル],または[S レコード・ファイル]を選択している場合のみ表示されます。

デフォルト

0

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0~0xFFFFFFFFの16進数

開始アドレス

指定したファイルをダウンロードする開始アドレスを指定します。

なお,この項目は,[ファイルの種類]に[バイナリ・データ・ファイル]を選択している場合のみ表示されます。

デフォルト

0

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0~0xFFFFFFFFの16進数

オブジェクトをダウンロードする

指定したファイルからオブジェクト情報をダウンロードするか否かを選択します。

なお,この項目は,[ファイルの種類]に[ロード・モジュール・ファイル]を選択している場合のみ表示されます。

デフォルト

はい

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

オブジェクト情報をダウンロードします。

いいえ

オブジェクト情報をダウンロードしません。

シンボルをダウンロードする

指定したファイルからシンボル情報をダウンロードするか否かを選択します注2

なお,この項目は,[ファイルの種類]に[ロード・モジュール・ファイル]を選択している場合のみ表示されます。

デフォルト

はい

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

シンボル情報をダウンロードします。

いいえ

シンボル情報をダウンロードしません。

PIC/PIROD/PIDオフセットを指定する

ダウンロードするロード・モジュールのPIC(Position Independent Code)領域,PIROD(Position Independent Read Only Data)領域,およびPID(Position Independent Data)領域の位置をロード・モジュール作成時から変更するか否かを指定します。この項目を“はい”に切り替えると,サブ項目に“PICオフセット”,“PIRODオフセット”,“PIDオフセット”項目を表示します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

PIC/PIROD/PIDオフセットを指定します注3

いいえ

PIC/PIROD/PIDオフセットを指定しません。

PICオフセット

ロード・モジュール作成時のプログラム・セクションの開始アドレスからのオフセット値を入力します。

例えば,プログラム・セクションの開始アドレスが1000番地からのロード・モジュールをダウンロードする時に,本項目に1000を設定すると,該当セクションは2000番地にダウンロードされます。

デフォルト

0

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0~0xFFFFFFFFの16進数

PIRODオフセット

ロード・モジュール作成時のROMデータ・セクションの開始アドレスからのオフセット値を入力します。

例えば,ROMデータ・セクションの開始アドレスが1000番地からのロード・モジュールをダウンロードする時に,本項目に1000を設定すると,該当セクションは2000番地にダウンロードされます。

デフォルト

0

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0~0xFFFFFFFFの16進数

PIDオフセット

ロード・モジュール作成時のRAMデータ・セクションの開始アドレスからのオフセット値を入力します。

例えば,RAMデータ・セクションの開始アドレスが1000番地からのロード・モジュールをダウンロードする時に,本項目に1000を設定すると,該当セクションは2000番地にダウンロードされます。

デフォルト

0

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

0x0~0xFFFFFFFFの16進数

入力補完機能用の情報を生成する

ダウンロード時に,シンボル名の入力補完機能のための情報を生成するか否かを選択します)注4

なお,この項目は,[ファイルの種類]に[ロード・モジュール・ファイル]を選択している場合のみ表示されます。

デフォルト

はい

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

シンボル名の入力補完機能用の情報を生成します(入力補完機能を使用します)。

いいえ

シンボル名の入力補完機能用の情報を生成しません(入力補完機能を使用しません)。

注 1.

[ダウンロード・ファイル一覧]エリアにおいて,プロジェクトのビルド対象のファイルを選択している場合,またはプログラム実行中は,[...]ボタンは表示されません。

注 2.

シンボル情報をダウンロードしない場合,ソース・レベル・デバッグを行うことはできません。

注 3.

PIC/PID機能(「2.8 PIC/PID機能の使用」参照)を使って作成していないロード・モジュールに対して“はい”を選択した時のデバッグ動作は保証できません。

注 4.

[はい]を選択した場合,ダウンロード時間,およびホスト・マシンのメモリ消費量が増加します。シンボル名の入力補完機能を使用しない場合は,[いいえ]を選択することを推奨します。

[機能ボタン]

ボタン

機能

OK

ダウンロード・ファイルの設定を終了し,このダイアログをクローズします。

キャンセル

ダウンロード・ファイルの変更を無効とし,このダイアログをクローズします。

ヘルプ

このダイアログのヘルプを表示します。