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2.9.1.6 メモリの内容を一括して変更(初期化)する

メモリの値を一括して変更(初期化)することができます。

コンテキスト・メニューの[初期化...]を選択することにより,指定したアドレス範囲のメモリ値を一括して変更するためのメモリ初期化 ダイアログがオープンします。

このダイアログにおいて,次の手順で操作を行ってください。

図 2.52

メモリ内容の一括変更(メモリ初期化 ダイアログ)

(1)

[開始アドレス/シンボル]と[終了アドレス/シンボル]の指定

メモリの内容を初期化するアドレス範囲を[開始アドレス/シンボル]と[終了アドレス/シンボル]に指定します。それぞれのテキスト・ボックスにアドレス式を直接入力するか(最大指定文字数:1024文字),またはドロップダウン・リストにより入力履歴項目(最大履歴個数:10個)を選択します。

入力したアドレス式の計算結果を,それぞれ開始アドレス/終了アドレスとして扱います。

なお,マイクロコントローラのアドレス空間よりも大きいアドレス値を指定することはできません。

注意

エンディアンの異なる領域をまたいだアドレス範囲を指定することはできません。

備考

このテキスト・ボックスで[Ctrl]+[Space]キーを押下することにより,現在のキャレット位置のシンボル名を補完することができます(「2.19.2 シンボル名の入力補完機能」参照)。

(2)

[初期化データ]の指定

メモリに書き込む初期化データを指定します。

16進数の数値をテキスト・ボックスに直接入力するか,またはドロップダウン・リストにより入力履歴項目(最大履歴個数:10個)を選択します。

初期化データを複数指定する場合は,1個4バイト(8文字)までのデータを最大16個まで,半角スペースで区切り指定します。

個々の初期化データは,文字列終端より2文字単位で1バイトと解釈され,奇数文字数の場合は先頭1文字で1バイトと解釈されます。

なお,バイト数が2バイト以上の場合は,初期化対象のアドレス範囲のエンディアンのバイト列に変換してターゲット・メモリへの書き込み処理を行います。

入力文字列
(初期化データ)

書き込みイメージ(バイト単位)

リトル・エンディアン

ビッグ・エンディアン

1

01

01

0 12

00 12

00 12

00 012 345

00 12 00 45 03

00 00 12 03 45

000 12 000345

00 00 12 45 03 00

00 00 12 00 03 45

(3)

[OK]ボタンのクリック

[OK]ボタンをクリックします。

指定したアドレス範囲のメモリ領域に,指定した初期化データのパターンを繰り返し書き込みます(パターンの途中で終了アドレスに達した場合は書き込みを終了します)。

ただし,不正な値やアドレス式を指定している場合,メッセージを表示し,メモリ値の初期化は行いません。