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5.2.7 マクロ疑似命令

ソースを記述する場合,使用頻度の高い一連の命令群をそのつど記述するのは面倒です。また,記述ミス増加の原因ともなります。

マクロ疑似命令により,マクロ機能を使用することにより,同じような一連の命令群を何回も記述する必要がなくなり,コーディングの効率を上げることができます。

マクロの基本的な機能は,一連の文の置き換えにあります。

マクロ疑似命令には,次のものがあります。

表 5.14

マクロ疑似命令

疑似命令

概要

.macro

.macro疑似命令と.endm疑似命令の間に記述された一連の文に対し,シンボル欄で指定したマクロ名を付け,マクロを定義

.local

指定した文字列を特有の識別子として置き換えられるローカル・シンボルとして宣言

.rept

.rept疑似命令と.endm疑似命令の間に記述された一連の文をオペランド欄で指定した式の値分だけ,繰り返し展開

.irp

.irp疑似命令と.endm疑似命令の間にある一連の文をオペランドで指定された実パラメータで仮パラメータを置き換えながら,実パラメータの数だけ繰り返し展開

.exitm

.exitm疑似命令を囲んでいる最も内側の.irp,.rept疑似命令の繰り返しアセンブルをスキップ

.exitma

.exitma疑似命令を囲んでいる最も外側の.irp,.rept疑似命令の繰り返しアセンブルをスキップ

.endm

マクロの機能として定義される一連のステートメントを終了