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6.2 特殊シンボル

リンクの処理において,各出力セクションの先頭アドレス,各出力セクションの終端を越える最初のアドレス値を値として持つ予約シンボルを生成します。ユーザがこれらの予約シンボルと同名のシンボルを定義した場合,最適化リンカは定義されたシンボルを用い,独自に生成することはしません。

セクションの先頭アドレス値を値として持つ予約シンボルとして,次の2種類のシンボルが用いられます。

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出力セクション名の先頭に“__s”を付加したシンボル

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出力セクション名の中にある”@”,“.”の文字を”_”に置き換え,先頭に“__S”を付加したシンボル 【V1.06.00以降】

 

セクションの終端を越える最初のアドレス値を値として持つ予約シンボルとして,次の2種類のシンボルが用いられます。

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出力セクション名の先頭に“__e”を付加したシンボル

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出力セクション名の中にある”@”,“.”の文字を”_”に置き換え,先頭に“__E”を付加したシンボル 【V1.06.00以降】

 

例えば,実行形式ファイル中に.textセクションと,FOO.constセクションの2つが存在する場合,次の8個の特殊シンボルを生成します。

__s.text

__S_text

__e.text

__E_text

__sFOO.const

__SFOO_const

__eFOO.const

__EFOO_const